Myゴルフダイジェスト

試合に集中させて! 全米OP会場での“LIV攻め”にケプカうんざり

皮肉にも、先日開催された「全米オープン」会場でも、LIVゴルフの話題はひっきりなしに飛び交っていた。そこで各選手の反応を見てみよう。

まずは試合直前となる6月14日、会場となるザ・カントリークラブで久しぶりとなる記者会見に臨んだP・ミケルソンは、LIVゴルフ参戦について「自分の決断を不快に思う人、感情的に許せないという人が大勢いるのはわかっている。でもこれは僕自身が下した決断。いろいろな意見があっておかしくないし、皆さんの意見を尊重している」とし、表舞台から姿を消していた4カ月については、「時間が必要だった。気持ちを整理し(ギャンブル依存症の)セラピーも受けた。家族と過ごす時間ができて良かった」と述べている。

一方、ディフェンディングチャンピオンのJ・ラームは「確かに賞金はすごいけれど、僕は世界最高の相手と戦いたいだけ。私が興味を惹かれるのは(お金ではなく)歴史と“レガシー”」と語り、参戦を否定。弟のチェースが第1戦に参戦したB・ケプカは、「今は全米オープンに集中したい。この話題はうんざり」と、たびたび出るメディアからの質問にいら立ちを隠せない様子。松山英樹は「面白そうだとは思いますし、興味はあります」としたうえで、「PGAツアーに出られないんだったら行く気はない」と断言した。

R・マキロイも「LIVに出たのは多くが40代、ミケルソンは50代。我々の多くはこれからツアーで最高の日を勝ち取りたいと思っている。心を動かされている我々世代(以下も含め)は多くない」と語った。

しかし、頭ではわかっていても、実際に優勝したシュワーツェルが6億4000万円を手にした様子を目の当たりにした選手たちに新たな感情が芽生えてもおかしくない。

「ゴルフが分断してほしくない」というマキロイの訴えは至極正論だが……。

はなから興味のない選手には、この話題はうんざり?

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月5日号より