【ゴルフ初物語】Vol.88 2006年にスタートしたニチレイレディス。初代女王は横峯さくら
2006年からスタートしたニチレイレディス。2020年は中止、昨年は無観客での開催となったが、今年は3年ぶりにギャラリーを入れて千葉県の袖ヶ浦CC新袖コースで開催される。
初代女王は横峯さくら
1999年に岐阜県のユーグリーン中津川GCでスタートした「アピタ・サークルK・サンクスレディス」。7年間、同コースで開催されたが、2006年にニチレイが主催者となり「ニチレイレディス」として再出発。第1回が行われたのは茨城県の美浦GCだった。
初日は降雨によりスタートが遅れ、全選手がホールアウトできないまま日没サスペンデッド。暫定首位は通算7アンダーの横峯さくら。2日目も横峯が単独首位をキープし、当時アマチュアの金田久美子が2位につける。最終日の横峯は出入りの激しいゴルフが続き、13番パー5では9番アイアンで打った3打目を左の林に打ち込みOB。このホールをダブルボギーとするも、17番で2メートルのバーディを決めると、そのまま逃げ切り、シーズン初優勝を飾った。
この優勝によって賞金ランクは3位に浮上。上位5名に与えられる8月の全英女子オープンの出場権も獲得。この日は父の日でもあり、来場していた父への最高の贈り物となり「本当に素直にうれしい」と表彰式でコメントした。
2010年からは千葉県の袖ヶ浦CC新袖コースに舞台を移しているが、実はニチレイと女子ツアーの関係は古く、1984年の「ニチレイカップ日米女子プロゴルフチーム選手権」にまで遡る。85年〜88年までは「ニチレイレディスカップ」として米ツアー選手とのストロークプレーだったが、89年〜99年は「ニチレイインターナショナル」として日米36人の女子プロがペアを組んでフォアボール方式で2ラウンド。最終日は国別個人対抗というチーム戦に。2000年〜04年には現在のサロンパスカップの前身である「ニチレイカップワールドレディスゴルフトーナメント」が開催された。
2000年~04年まで開かれていた「ニチレイカップワールドレディス」。05年から久光製薬が特別協賛となり、現在は「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」となっている
週刊ゴルフダイジェスト2022年6月28日号より