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これぞゴルフ版“サイクル安打”!? 米のミニツアーで記録された「75」ストロークが凄すぎると話題になったワケ

「プロのゴルフトーナメントで、もっとも偉大な75」と米メディアで報じられたのは、先の5月25日にキャメロン・スターという選手が、ミニツアーで出したスコアだ。

アメリカのミニツアーに出場したキャメロン・スターは、スタートホールをボギーとすると、2番でトリ、3番でダボ、4番でボギーを打ち、続く5番パー4ではなんとクアドラプルボギー(+4)。出だし5ホールで11オーバーと、プロとしては絶望的ともいえる立ち上がりとなった。

しかし、6番からは一転、バーディ、バーディ、イーグルと怒涛の復活を見せ、9番ではこの日初めてのパー。前半9ホールのスコアを「42」とした。インに入っても勢いは止まらず、10、11、13番でバーディを奪うなど、バックナインは4バーディ・1ボギーの「33」。終わってみれば3オーバーの「75」と、出だし5ホールのスコアからすれば驚異的ともいえるバウンスバックを果たした。

とはいえ、「42・33」というスコアだけなら特段報じられるほどのものではないが、驚くべきはその内容。

スコアをよくよく振り返ると、前半の9ホールでイーグル、バーディ、パー、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギー、クアドラプルボギーをすべて打っていることが分かる。野球では1試合で単打、二塁打、三塁打、ホームランをすべて打つとサイクル安打と呼ばれるが、これはゴルフ版のサイクル安打!? しかも9ホールでの達成となると、なかなか簡単なことではない。そもそもボギー以上の打数は、打ちたくて打っているわけではないわけで……。

いずれにしても、5ホールで11オーバーを叩いても、決して諦めることなく目の前の一打に全力を注いだ結果がこのような奇跡を生んだことは間違いない。このメンタリティは我々も大いに学びたいところだ。

出だしでつまずいても、諦めずにプレーしていればいいことがある?

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より一部改