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【ゴルフ初物語】Vol.86 今年からBMWが冠になった「ツアー選手権」。第1回は2000年にホウライCCで行われた

国内男子ツアーの今季メジャー初戦、日本ゴルフツアー選手権が今週、開幕する。2000年にスタートした今大会は、03年から現在と同じ宍戸ヒルズCC西コースで開かれている。

海外ツアーへの出場資格も付与

1999年にJGTOが設立され、翌年から始まったツアープレーヤー日本一を決める大会、日本ゴルフツアー選手権。第1回は「JGTO TPCイーヤマカップ」として栃木のホウライCCで開かれた。日本プロ、日本オープン、日本シリーズ、日本プロゴルフマッチプレーに続く、新規メジャー大会として期待されたが、度重なる雷により3日目がサスペンデッド、最終日も中止。結局、初日の後半にハーフ「28」と爆発した伊澤利光が優勝した。

翌年の第2回から「日本ゴルフツアー選手権」という名称になるも、2002年でイーヤマがスポンサーから撤退。新たに森ビルがスポンサーとなり、03年の第4回から森ビルが運営する宍戸ヒルズCCで開かれるようになった。この年の最終日最終組は伊澤、D・スメイル、手嶋多一という日本オープン覇者3人の組み合わせ。まさに国内ツアーのナンバーワンを決定する大会にふさわしい展開となる。この大会を制したのは第1回覇者の伊澤だったが、18番でウイニングパットを決めた伊澤の後ろにはBMWの看板があった。

あれから19年、日本ゴルフツアー選手権は今年から、そのBMWが冠スポンサーとなり、「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」として6月2日に開幕する。BMWはPGAツアーではフェデックスカッププレーオフの第2戦「BMW選手権」、DPワールドツアー(欧州ツアー)では「BMW国際オープン」「BMW PGA選手権」とビッグトーナメントのスポンサーも務めている。02年から昨年まで、今大会の優勝者にはWGCへの出場資格が与えられてきたが、今回はBMW国際オープンとZOZOチャンピオンシップへの出場資格が付与される。

「JGTO TPCイーヤマカップ」として2000年にスタートし、翌01年の第2回から「日本ゴルフツアー選手権」の名称になった

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より