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【全米プロはこの3人に注目!】ビクトール・ホブラン「掌屈をキープして体の回転だけでフェース面をコントロール」

今週開幕の全米プロ、注目3選手のスウィングを紹介。2人目は、若手最注目株、世界ランク6位のビクトール・ホブラン。レックス倉本プロが解説!

PHOTO/Blue Sky Photos、Yasuhiro JJ Tanabe、KJR

解説/レックス倉本
米国に滞在し、PGAツアーを熟知。中継では現地から生の声を日本に届ける

アマチュア世界ランク1位に輝くなど学生時代から注目されてきたホブラン。当時から知るレックス倉本プロに話を聞いた。

「彼はどんなに疲れていても丁寧にメディア対応をします。いわばナイスガイです。ファウラーと同じオクラホマ州立大出身で、卒業後もいまだに大学の寮に住み続けています。ここのゴルフ部はゴルフ場を所有し、練習施設も全米屈指。ホブランはゴルフをするうえでベストな環境を整えるために大学に住み続けているわけで、若いのに地に足がついているという印象です。


プレーはショットの正確性でグイグイ押していくタイプ。それを可能にしているのが、左手首の掌屈を使った、フェースローテーションの少ないスウィングです。アドレスでは左肩・左腕・ボールが一直線に並んでいますが、そのラインを保持しつつ、左肩を下げながらあごの下に入れていくことで大きなアークを作り、捻転差を生み出します。同時にバックスウィングの早い段階から手首を掌屈させてシャットフェース状態を作っておき、手首の角度をキープしながら左足を踏み込み、頭の位置が低くなるほど前傾を深め腰の回転でクラブを振り抜きます。手首の掌屈が常にキープされているので、体の回転だけでフェース面をコントロールでき、それが彼の最大の武器である正確なボールストライキングにつながっています。

舞台のサザンヒルズは、砲台グリーンが多く、距離のある寄せでも“転がして攻める”ことが想定されるコース。ボールストライキング巧者の彼にとっては、好相性です」

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より