デシャンボー、左手首手術で全米プロ絶望か
昨年まで毎週のようにニュースを提供してくれたブライソン・デシャンボーだが、今年は静か。その原因は怪我にあったようだ。
4月15日、デシャンボーは自らのSNSに左手にギプスをはめた写真を載せ、「骨折した左手首の手術を受けた」と報告。「手術は成功。世界的外科医トーマス・グラハム博士とメディカルセンターの素晴らしいスタッフに感謝します」と綴っている。
本人が「左手有鉤骨(ゆうこうこつ・手首と手のひらをつなぐ骨)のケガはゴルァーの職業病」というから、肉体改造で体を大きくし、体を酷使したことが手首のケガに繋がったのかと思いきや、原因は別だった。
「2月のサウジインターナショナルに出場したとき、セルヒオ(・ガルシア)やトミー(・フリートウッド)とピンポンをしていたときに転んで、大理石の床に腰と手首をしたたか打ちつけた」ことで負傷。その大会を途中棄権したあと、7週間戦列を離れ、WGCデル・マッチプレー選手権で復帰するも、予選マッチで敗退。バレロテキサスオープンでも決勝ラウンドに進めず、マスターズでは2日目に「80」を叩いて予選落ちを喫した。
以前「オーガスタは自分にとってパー68の設定でもいい」と豪語していたが、今年の大会前には「パー92だね」と苦笑。
「試合に出ながら治すのは無理。外科的手術が必要なことがわかった」と手首にメスを入れ、術後は「十分な静養をとって経過を見ることにする。2カ月をめどに、完璧な状態で復帰できるように頑張りたい」としばらく競技から遠ざかる。
となると5月19日から開催される全米プロへの出場は絶望的。復帰は6月中旬の全米オープン前後になる見込みだ。2年前コースを力でねじふせ、メジャー獲りに成功した全米オープンでデシャンボーの勇姿は見られるのか?
それにしても、ゴルフではなくピンポンで骨折とは笑えない。
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月10・17日合併号より