メジャー開催コースのクラブハウスが火事で消失。築100年、ミシガン州で最も大きな木造建築
デトロイト近郊の超名門コース「オークランドヒルズCC」のクラブハウスの大部分が火事で消失してしまった。
同クラブは、6回の全米オープン、3回の全米プロゴルフ選手権を開催しているデトロイト近郊の超名門コースで、先日、2031年と42年の全米女子オープンの舞台に選ばれたばかり。08年の全米プロ、04年のライダーカップなどで覚えている向きも多いことだろう。
ちょうど100年前の1922年に建設されたクラブハウスは、ミシガン州では最も大きな木造建築(約1万平方メートル)で、ハウスそのものが、ゴルフの博物館のような趣だった。
出火原因は特定されていないが、最初に煙の臭いを感じ、消防署がサーモグラフィで調べたところ、屋根裏から火が出ているのを発見したとか。そして、それからの火の回りが早かった。「その時点で皆が避難し、幸いなことに誰も怪我することがなかった」と、同クラブのリック・パーマー会長。しかしクラブハウスは「復元が不可能なほどで、メンバーにとっても、スタッフにとっても、ひいてはゴルフ界にとっても、非常に悲しい日になってしまった。ここには多くの歴史がありました」と同氏は語っている。
消火には6カ所の消防車が駆けつけ、「重要なものがどこにあるかを把握している人がいて、素早く記念品などを持ち出すことができた」と消防署長のジョン・リーロイ氏。同クラブハウス内には、B・ホーガンやA・パーマー、J・ニクラスといった名手の記念品が所蔵されていたというが、何をどれだけ持ち出すことができたかは、まだ不明だ。
「私たちは、クラブハウスの再建をサポートするつもりだ」とUSGAが語るように、多くの団体から支援と見舞いの声が届き始めている。
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月15日号より