【女子ファイナルQT】プロテスト合格組から9人が通過。成田、松田は前半戦出場権逃す

<JLPGAファイナルQT/葛城GC宇刈C(静岡)/11月30日~12月3日>
静岡県の葛城ゴルフ倶楽部で行われた、国内女子ツアーのファイナルQT。今年のプロテスト合格組からは9人が30以内に入り、来季前半戦の出場権を手にした。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
例年だとQTランク35位前後までが、来季前半戦(第1回リランキング)までの出場権を得ていたが、今年は賞金ランク以外にメルセデス・ランキングでのシード権獲得者や、コロナ禍による「入国制限保障制度」の対象者がいるため、安全圏は30位前後になるとみられている。その30位以内に、今年6月と11月に行われたプロテストに合格した新人9人が入った。また、プラチナ世代屈指の実力者ながらケガにも苦しんだ安田祐香が20位に入り、来期前半戦はほぼすべての試合に出られる見込みだ。
一方で、20-21年シーズンをシード選手として過ごし、QTに参戦した14人のうち、30位以内に入ったのは5人にとどまった。そんななか、38歳のベテラン下川めぐみがQTトップ通過を果たし、22年シーズンから日本復帰を決め永久シードを目標にしている横峯さくら(35)も21位に入っている。世代交代が進むなか、ベテラン勢の活躍にも期待したい。
プロテスト合格組から9人がQT突破!

佐藤心結(QTランク11位)「いい順位で終わることができ、自信になりました。オフはグリーン周りを磨いきたいです」
永嶋花音(QTランク5位)「パッティングコーチをつけてから調子がよく、大好きな宮崎の最終戦に出たいです」
小倉彩愛(QTランク12位)「前半の貯金で後半は気持ちよくプレーできました。オフに修正力を身につけたいです」
佐久間朱莉(QTランク14位)「オフはジャンボ邸で練習する予定です。ツアーで初優勝をあげることが目標です」

後藤未有(QTランク17位)
「不安もあるなかでのQTでしたが、とにかく耐えまくった4日間でした」

阿部未悠(QTランク23位)
「来年の開幕戦でパワーアップした姿をお見せできるように頑張ります」

内田ことこ(QTランク26位)
本名は琴子だが、すでに同姓同名のプロがいるため登録名をひらがなに変更

上野菜々子(QTランク30位)
「気負うことなく挑めましたが、足りない部分がたくさんあることに気づけました」
シード復権&優勝を目指す実力者たち

下川めぐみ(QTランク1位)
「QTの結果は150点満点! 来年こそは1勝したいと思うので、それに向けてオフのトレーニングを頑張ります」

福田真未(QTランク8位)
「最終戦が良かったので、自分もまだまだ頑張れると思う。早く優勝争いをして、3勝目を挙げたいです」

新垣比菜(QTランク19位)
「ずっと緊張してて、今日はダメかなとも思ったのですが、なんとか残れてほっとしています。ダイキンで優勝争いがしたいですね」

横峯さくら(QTランク21位)
「タフな4日間が終わってひと安心です。息子にカッコいいママの姿をみせられるように頑張りたいです」

葭葉ルミ(QTランク25位)
台風並みの強風が吹き荒れた2日目にイーブンで回り、4日間でオーバーパーが1日と調子が上向きに
2020-21シーズン不振も、来季の再起を誓う

安田祐香(QTランク20位)
「今シーズンは怪我で10試合近く出れず、その結果シードを落としたと思うので、体作りをしっかりしたい」
成田美寿々、松田鈴英は上位を逃す
松田鈴英 成田美寿々
<JLPGAファイナルQT最終成績>

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より