【国内男子ツアー】賞金王はC・キムが初戴冠! 金谷拓実は追撃及ばず2位
20-21シーズンの最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」にて長かった男子ツアーも決着。終盤に追い上げを見せたC・キムが賞金王に輝いた
PHOTO/Tadashi Anezaki
デイビッド・イシイ以来の米国人賞金王に
コロナ禍で年をまたいでの長いシーズンとなった20‐21シーズン。秋口から賞金王争いは激化し、1位の座は目まぐるしく入れ替わった。夏場までは長らく星野陸也が1位だったが、そこに木下稜介が割って入り、そしてC・キム、金谷拓実も入ってきて、まさに大混戦。ダンロップフェニックスでC・キムが優勝し一歩抜け出し、そのまま他の追随を許さずに1位の座を守りきった。3位の木下はカシオオープンでの予選落ちが痛手となった。
「終盤戦は差を広げたいというプレッシャーが強かったです。先週(カシオ)からショットが乱れ始めて、そこに不安があっての2戦だった。ここ(日本シリーズ)にきた以上は優勝しかないと思っていましたが、なかなかスコアにつながらなくて悔しいです」(木下)
C・キムは1987年のデイビッド・イシイ以来の米国人での賞金王に。
「賞金ランクトップ5の選手が追いかけていて、彼らが優勝すると順位で抜かれてしまうというプレッシャーもありました。ホールアウトしたあとは、賞金王の可能性がある他の選手のプレーを緊張しながら見ていました。でも賞金王で終われてよかったと思います」(C・キム)
C・キムが賞金王になったとはいえ、今季はコロナ禍で外国人選手の出場が減り、日本人選手の活躍が目立ったシーズンだった。65人のシード選手のうち52人が日本人。日本シリーズの出場選手30人の中で、外国人選手は4人のみだった。また若手の台頭も目立ち、25歳以下のシード選手は10人に。着実に若手が実力をつけきていて、世代交代を感じさせる1年だった。
「来年の目標は日本語を少ししゃべれるようになることとコンディションを整えることを大事にしたい。また世界ランキングも上げていきたい。日本とアメリカを行き来して両方の試合に出たいなと考えています」(C・キム)
マスターズ出場をほぼ確実に
金谷拓実は最終日に4アンダーを出して単独3位に入り、賞金ランクも2位に。これで年内の世界ランキングも50位以内がほぼ確実で、来年のマスターズ出場が濃厚に
<2020-21シーズン賞金ランキングトップ10>
1位 | C・キム | ¥127,599,803 |
2位 | 金谷拓実 | ¥119,803,605 |
3位 | 木下稜介 | ¥115,001,239 |
4位 | 谷原秀人 | ¥111,599,542 |
5位 | 星野陸也 | ¥107,341,089 |
6位 | 稲盛佑貴 | ¥93,271,283 |
7位 | 堀川未来夢 | ¥91,677,199 |
8位 | 香妻陣一朗 | ¥83,284,384 |
9位 | 今平周吾 | ¥81,377,658 |
10位 | 大槻智春 | ¥81,375,042 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より