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【ヤマランドニッポン】Vol.51 賞金女王&シードを懸けた熱戦の舞台「エリエールGC松山」(愛媛)

名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、愛媛県の「エリエールGC松山」をご紹介!

PHOTO/Satoru Abe TEXT/Mika Kawano

8番・170Y・パー3
大きなグリーンは芝目が強く3パットに注意が必要。距離は短いが風の読みが難解

山と海に囲まれた風光明媚な18H

瀬戸内海を一望する標高480メートルの丘陵地に愛媛県屈指のコースがある。今年第40回を迎える国内女子ツアーの大王製紙エリエールレディスのホストコースとして知られるエリエールゴルフクラブ松山である。

フルフィールドで行われる試合の最終戦だけに、賞金女王争いやシード権争いなど見どころは満載。そんな大会の舞台は海を見下ろす風光明媚な立地。周囲を高縄山地に取り囲まれたヤマランドでもある。海と山を備えた日本らしい趣のあるコースといって良いだろう。

高台だけにアップダウンはあるが景観の美しさとバラエティに富んだ18ホールが挑戦者を飽きさせない。グリーン手前に白砂のビーチバンカーが待ち受ける打ち下ろしのパー4から始まるアウトコースは池やバンカーに工夫が凝らされ戦略性が高い。

そしてインコースからは瀬戸内海の絶景を堪能したい。いつか見たトーナメントのシーンを重ねながらのプレーも一興だ。

初代チャンピオンは樋口久子、歴代チャンピオンに小林浩美、申ジエ、横峯さくら、上田桃子ら実力者が名を連ねるエリエールレディスはここ3年、勝みなみ、渋野日向子、古江彩佳らフレッシュな面々が優勝をさらっている。伊予の秋、果たして今年はどんなドラマが待っているのだろうか?

無観客での開催となった昨年は古江彩佳が優勝。今年は1日1600人を上限に有観客開催。雄大な山々のほかに、高台から美しい瀬戸内海を見渡せるホールもある

エリエールGC松山
18H・6665Y・P72

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号