【伊藤園レディス】稲見萌寧「腰痛でスウィングに違和感」も9打差圧勝!
<伊藤園レディス/グレートアイランドC(千葉)/6741Y・パー72/11月12日~14日>
千葉県のグレートアイランド倶楽部で行われた伊藤園レディスは、最終日に7アンダーを叩き出した稲見萌寧が、後続に9打差をつけ優勝を飾った。
PHOTO/Shinji Osawa
ゴルファーに腰痛は禁物。たとえプロでも事情は同じかと思いきや、“稲見もね”とはならないようで。これが稲見萌寧の強さなのか。
4週前の富士通レディースで腰痛を発症し、翌週のマスターズGCレディースは最終日に棄権。続く樋口久子三菱電機レディスを欠場し、前週のTOTOジャパンで復帰した。
だが、そのTOTOジャパンは2位入賞。今大会も痛み止めを服用しながら、2日目に8つのバーディを奪って首位に立つ。稲見はスウィングに違和感があるといい、2日目の見事な内容も「自分がプレーしている感じよりもスコアが出ていた」と、他人事のように振り返る。
最終日も、前日に続くこの日のベストスコアで7打伸ばし、2位に9打差をつける圧勝。初日の9番を最後に45ホールノーボギーという安定したプレーで、20-21シーズン9勝目、通算10勝目を挙げた。
これで、東京五輪後の目標に掲げていたメジャー優勝(日本女子プロ)と2ケタ優勝(通算)をクリア。トップを走る賞金ランクも、大会前は400万円弱だった2位古江彩佳との差を約1700万円に広げた。
「そこに、特別に目標を置いているわけではない」と関心を示さない稲見だが、早ければ今週にも“そこ”=賞金女王が確定する。
シード喪失のイ・ボミ
「来年は推薦で出場」
今週の大王製紙エリエールレディスを欠場するイ・ボミは、今大会が自身の最終戦となり、シード落ちが確定。「QTは行かない」と語り、来季は推薦出場からのシード復帰を目指すことになる
<伊藤園レディス・最終成績>
優勝 | 稲見萌寧 | -17 |
2位T | 西郷真央 | -8 |
2位T | 金澤志奈 | -8 |
4位 | 上田桃子 | -7 |
5位 | 古江彩佳 | -6 |
6位 | 山下美夢有 | -5 |
7位 | 鈴木愛 | -4 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号より