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コ・ジンヨン連勝で韓国勢が米女子ツアー通算200勝! 次点は118勝のスウェーデン

韓国で行われた米国女子ツアーの「BMWレディス選手権」で、コ・ジンヨンが2試合連続優勝を飾った。この勝利でコは世界ランク1位に返り咲いただけでなく、韓国ゴルフ界にとって通算200勝という金字塔を打ち立てた。

イム・ヒジョンとのプレーオフを制してシーズン4勝目、ツアー通算11勝目を挙げたコは、「プレーオフは初めてで少し緊張しましたが、キャディにそれを打ち明けると、『あ、そう』と流されて落ち着きました(笑)」と1ホール目で決着。2試合連続でトロフィーを掲げた。

今や世界の女子ゴルフ界の中心的存在になった韓国。立役者はパク・セリであることは間違いないが、米ツアーでの記念すべき1勝目は、日本ツアーでも活躍した故ク・オッキだ。88年3月の「スタンダードレジスタークラシック」の優勝から33年、韓国勢200勝目がコによって達成された。

200勝に到達したのは、アメリカ勢以外では初。2番手はスウェーデンの118勝だが、これは72勝を挙げているA・ソレンスタムの功績によるところが大きい。

韓国女子ゴルフが黄金時代を迎えたのは、いわゆる「パク・セリキッズ」全盛の頃。パクが98年に「全米女子オープン」と「全米女子プロ選手権」でメジャー2勝を挙げたとき、10歳前後だったパク・インビ、申ジエ、チェ・ナヨンらが2010年代に次々と勝利を挙げ、その後10年間で103勝を積み上げた。13年にはパク・インビが6勝を挙げ、15年、17年、19年の韓国勢の勝利はそれぞれ15勝とツアーを席巻した。

20年代に入るとパク・インビらの活躍に刺激を受けた次世代が台頭。この2年ですでに13勝を挙げている。

しかし韓国勢の最多勝記録を保持するのは、依然パク・セリで、キャリア25勝。パク・インビが21勝で続き、12勝のキム・セヨンが3番手。今回11勝目を挙げたコは申ジエと並び、韓国勢4位。

コはまだ26歳で目下絶好調。偉大な先達を更新する可能性も十分にある。

コ・ジンヨンに憧れてゴルフを始めた世代が10年後、またゴルフ界を席巻しそうだ(写真は東京五輪。PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号より