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「完璧なゴルフをしなくてもチャンスはある」ミケルソンがシニア4戦3勝と圧倒的な強さ

先日行われた米シニアツアーの「コンステレーション フューリック&フレンズ」で、フィル・ミケルソンが優勝。51歳の殿堂入りプレーヤーは目下シニア4戦3勝。圧倒的な勝率を誇っている。

最終日のバック9では、一時M・A・ヒメネスに並ばれるヒヤヒヤの展開だったが、15番でイーグル逃しのバーディを奪ってようやく一息。出だし3連続バーディで楽勝ムードが漂うなか、5番でOBを打ちダブルボギーを叩いたのが痛かった。それでもトロフィを掲げたミケルソンは「ヒメネスが素晴らしいプレーをしたので厳しい戦いだった。でもすごく楽しかったよ。シニアで戦うのは本当に楽しい」

一時代をともに築いたライバル、J・フューリックの冠大会での戴冠に、「レギュラーツアーで5番のようなミスをしていたら絶対に勝てない。でもここでは挽回できる。完璧なゴルフをしなくてもチャンスはあるんだね」と笑顔。

5月の「全米プロゴルフ選手権」では、史上最年長メジャーチャンピオンに輝いた。同年にレギュラーとシニア両ツアーで勝利を挙げたのはR・フロイド(92年)、C・スタドラー(03年)、F・ファンク(07年)に次いで4人目の快挙。シニア4戦の平均ストロークは67.16で、1ラウンドを除きすべてアンダーパーをマークしている。

「楽しんでいる」というシニアの出場機会を増やせばものすごい戦績を残せるはずだが、本人はまだレギュラーツアーで勝てると確信し二刀流(?)続行中。

ちなみに今大会では、フェアウェイキープ率5割で全体の81位だったが、ドライビングディスタンスは301ヤードで1位。「Bomb(長距離砲)を打てるうちはシニアに行かない」宣言をしてきたミケルソンらしさがデータにも表れている。

年内あと2試合シニアに出場予定。先輩たちにとっては怖すぎる存在だ。

強者ぞろいのシニアの中でも頭一つ抜けている!(写真は2021年全米プロ。PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月2日号より