ミケルソンの元相棒“ボーンズ”がトーマスのキャディとして完全復帰
世界ランク6位、ジャスティン・トーマスが新しいキャディを起用することになった。
白羽の矢が立ったのは、P・ミケルソンのキャディを四半世紀務め、現在はテレビのラウンドレポーターを務めている“ボーンズ”ことジム・マッケイ氏。
「選手としても人間としても尊敬するトーマスから最近オファーがあり“イエス”と答えました。キャディの仕事は大好きだし、レポーターもやり甲斐がある。でも頼まれたのがトーマスですから」と、テレビの仕事は限定的に行いつつ、キャディ業に完全復帰することを明らかにした。
今年の3月に「プレーヤーズ選手権」で優勝。現在世界ランク6位で、ライダーカップでも中心的役割を担ったトーマスは、プロ入り6年目で、N・プライスやS・ストリッカーらのバッグを担いだ名キャディ、ジミー・ジョンソン氏を相棒に起用。「家族のような関係」を築き、絶大な信頼を寄せてきた。
「ジミーとは素晴らしい時間を過ごしてきた。自分から解雇するつもりはなかったけれど、ライダーカップ後に、ジミーから別々の道を歩もうという提案があった。彼は彼の道を行く。それを僕は応援したい」と自身のツイッターに綴ったトーマス。
昨年ジョンソン氏が体調を崩した2試合でピンチヒッターを務めたのがマッケイ氏だった。うち「WGCセントジュード招待」では優勝を後押しした。一方のジョンソン氏は今年キャディの殿堂入りを果たしており、コンビ解消を惜しむ声も。
現在ゴルフネットワークで活躍する杉澤信章氏もまた、テレビの仕事がメインになった今も「キャディは絶対に続けたい」と言う。試合会場のロープ内で選手とともに戦うスリルと感動を一度味わうと、キャディ稼業はやめられないものらしい。重いバッグを担いで黒子に徹しながら、ほかでは味わえない高揚感に浸る瞬間を、マッケイ氏は今や遅しと待っている。
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より