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PGAツアー選手が選ぶプレーヤー・オブ・ザ・イヤーはパトリック・カントレーが受賞

PGAツアーの20-21年シーズン、プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(以下POY)に年間王者のパトリック・カントレーが輝いた。

POYは別名“ジャック・ニクラス アワード”と呼ばれ、シーズン15試合以上に出場した選手による互選で決定する名誉ある賞。

今回はP・カントレー、J・ラーム、B・デシャンボー、C・モリカワ、H・イングリッシュの5人が候補に挙がったが、50試合を開催したシーズンで、同僚たちが認めた“もっとも活躍したプレーヤー”が、カントレーということになった。

「仲間たちから選ばれたことは、私にとって大きな意味がある。シーズン中盤まではそうでもなかったけれど、終盤になるにつれ、尻上がりに調子が上がっていった」。本人が言うとおり、プレーオフシリーズ2戦目のBMW選手権では、デシャンボーと6ホールのプレーオフを制し快勝。ツアー選手権ではラームの追撃を振り切って2連勝。年間4勝は最多勝であり、文句なしの受賞とも言える。

しかし対抗馬に挙がったラームは、年間王者のボーナスを除く賞金ランキングと平均スコアで1位。シーズンのベスト10フィニッシュは、カントレーの7回に対し15回と主要部門でカントレーの上を行き、データを重視するPGAオブアメリカではラームが選ばれていた。だが、選手の評価はプレーオフでのカントレーの活躍のほうが高かったようだ。これだけの成績が仲間に認めてもらえなかったラームは辛い。

PGAツアーとPGAオブアメリカ、両組織のPOYは、3年前まで27年間にわたって同じ選手が受賞していたが、ここ3シーズン受賞者が異なっている。18-19年はメジャー4試合中1勝、2位2回、WGCのタイトルを含め3勝を挙げたケプカがPGAオブアメリカのPOYだったが、PGAツアーの受賞者はマキロイ。その翌年はJ・トーマスがPGAオブアメリカ、D・ジョンソンがPGAツアーのPOYに選ばれている。

カントレーの快進撃はまだまだ続く!?(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より