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【ゴルフ5レディス】「目の前の1打を疎かにしないように」吉田優利がバーディ合戦を制し2勝目

<ゴルフ5レディス/ゴルフ5カントリー四日市C(三重)/6563Y・パー72/9月3日~5日>
PHOTO/Hiroshi Yatabe

三重県のゴルフ5カントリー四日市Cで行われたゴルフ5レディス最終日、首位と4打差の7位タイからスタートした吉田優利が、岡山絵里とのプレーオフを制し逆転優勝を飾った。

最終日、バーディ合戦でめまぐるしく首位が入れ替わる展開となったゴルフ5レディース。攻めて、粘って、伸ばした2人、吉田優利と岡山絵里のプレーオフとなり、吉田が7月末の楽天スーパーレディースに続き、ツアー2勝目を飾った。

この日、8つ伸ばした鶴岡果恋から怒涛のバーディラッシュは始まった。その後、穴井詩が7つ伸ばし、12アンダーで並んでホールアウト。最終組がスコアを伸ばせないなか、次々と“新顔”が出てくる。吉田優利のパットが面白いように決まり、スコアをぐんぐん伸ばして首位に立つと、植竹希望も切れ味抜群のショットで16、17番連続バーディとし追いすがる。そうして吉田が14アンダーでフィニッシュし、逃げ切るかに思えたが、岡山絵里が16、17番連続バーディとして並んできた。

難しい18番・パー4でのプレーオフは、ショットメーカー・岡山とパット巧者・吉田の一騎打ち。1ホール目は2人ともパー。2ホール目、ラフからの2打目をグリーン右に外し難しいライからのアプローチを残した岡山が2m強のパットを外し、フェアウェイからグリーンオンし、2パットのパーとした吉田に軍配が上がった。

初優勝から約1カ月での2勝目は「早かったと思います」という吉田。「1回優勝した記憶、嬉しい気持ちが先行して、目の前のボールを疎かにしないように意識しながらラウンドしていました」

優勝会見でもハキハキと気持ちよく受け答えする21歳。冷静な自己分析力と明確な目標を持つ若き知性派の活躍は、今後も続きそうだ。

ルーキーシーズンで2勝目を挙げた吉田。平均パット数は2位(9月5日現在)。パットのコツは「ライン読みを練習する選手は少ないけれど大事。ライン読みと真っすぐ打てることを掛け合わせること」だという

最終日はバーディ合戦

吉田がカッコいいと感じ、参考にしたいと語る岡山絵里のショット。「ゆるまず体全体を使っていくスウィング。アークが大きいです」(吉田)

左から鶴岡果恋、穴井詩、植竹希望。それぞれ最終日-8、-7、-6と大きくスコアを伸ばし、大会を盛り上げた。無観客開催となったものの、ユーチューブでのライブ配信も行った本大会。ファンたちも、わくわく・どきどきの展開に、コメントを続々と投稿していた

<ゴルフ5レディス最終成績>

優勝吉田優利(プレーオフ)-14
2位岡山絵里-14
3位T鶴岡果恋-12
3位T穴井詩-12
3位T植竹希望-12
3位T新垣比菜-12
7位T大里桃子-11

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月21日号より

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