「キャディにもメダルを与えるべきではないか?」イギリスのネットで議論
東京五輪ゴルフ男子はアメリカのザンダー・シャウフェレが金メダルを獲得したが、彼のキャディのカイザーには、少なくともIOCからは何も与えらなかった。
「キャディにもメダルを与えるべきではないか?」という疑問を投げかけたのは、イギリス最大とされるオンラインゴルフコミュニティのGolf Magic。このポストに対し、さまざまな意見が寄せられ、今も議論は続いている。
No派の多数はこうだ。「選手たちは自分の責任で判断し、打っているわけだし、キャディは十分な報酬を得ているはず」
対するYes派の意見は以下。「たとえばボート競技では、漕ぎ手ではないコックス(舵切り役)にもメダルが与えられる」「プレーヤーとキャディは一つのチームだよね? どんなスポーツでも、同じフィールドにいるチームのメンバーにメダルを与えないなんてことはないだろう?」
どちらかといえば賛成意見が多かったものの、なかには「マスターズでもキャディにはグリーンジャケットは与えられない。馬術競技で、馬にメダルを与えるか?」なんていう意見なども飛び交っていた。キャディを馬扱いするのは論外だが。
ゴルフはキャディとの二人三脚。選手を落ち着かせ、ラインを見たり、プレーヤーの判断を助けたりする。プロの試合で優勝すれば、賞金の1割がキャディに支払われるのが通例だが、オリンピックでは当然賞金は発生しない。
開催前、経費削減のためにコーチやキャディを同室に宿泊させる計画を立てたものの、コロナ禍でそれが認められなかったという話もあったほど。いずれにしても、キャディには大きな報酬が支払われるわけではなさそうだ。賞金がないのなら、キャディにもメダルがあって良い気がしないでもないが、とはいえキャディとプレーヤーがチームということになれば、キャディも同じ国籍でないとメダルがどこの国に属するのかわからなくなる。
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週刊ゴルフダイジェスト2021年8月24・31日合併号より