松山だけじゃない。全英オープンで欠場者が続出した理由とは?
米ツアーのロケットモーゲージクラシック第2ラウンドスタート前にコロナ陽性が判明し大会を棄権、フロリダの自宅で隔離療養を続けてきた松山英樹だが、思いのほか回復が遅れ今季最後のメジャー全英オープン欠場を決断した。
「日本人初のマスターズチャンピオン、マツヤマが全英欠場」と欧米各紙が伝えるなど松山の不在がクローズアップされた全英オープン。10年ぶりに英ロイヤルセントジョージズGCでの開催となったが、コロナ渦ということもあり欠場者が相次いだ。
メンタルヘルス(うつ症状)の問題でツアーを10週間休み、全米オープンで復帰した世界ランク35位のM・ウルフも欠場組のひとり。ただし理由は明かされていない。
AT&Tバイロン・ネルソンでツアー初優勝を飾ったイ・キョンフンは、妻の第一子出産を控え欠場を決めた。怪我でジョンディアクラシックを途中棄権したD・リーも全英を回避。さらにB・ワトソンはコロナの濃厚接触者となったため欠場を余儀なくされ、心境をSNSに投稿した。「全英オープンに出場できなくなりとても残念です。すでにワクチン接種は終えていますが、英国政府およびR&Aのコロナ対策ガイドラインに従い、万全を期し渡英を諦めました」と心境を綴った。
一方、体調やコロナとは関係なく全英出場を回避した選手も。五輪でメダルを獲得すれば兵役免除となる韓国代表のキム・シウーとイム・ソンジェだ。2人はオリンピックに専念するためメジャー欠場を決めている。
「渡航制限の厳しさ」を理由に欠場するのはケビン・ナ。メジャー出場は誰にとっても魅力だが、渡航に費やす時間やそれに伴う準備、さらに現地での行動制限など、さまざまな理由で苦渋の選択をした選手も多い。
「今回は残念だが来年は絶対に出る」と皆が口をそろえるのは次の第150回大会の開催コースがセントアンドリュースだから!?
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より