【GMOサマンサタバサ】若林舞衣子がプレーオフ制し史上6人目のママV。前週の雪辱果たす
<GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ/イーグルポイントGC(茨城)/6657Y・パー72/7月16日〜18日>
PHOTO/Tadashi Anezaki
茨城県のイーグルポイントGCで行われた「GMOインターネット・レディース サマンサタバサグローバルカップ」。前週プレーオフで敗れた若林舞衣子が、2戦連続となるプレーオフを制し、4年ぶりとなる通算4勝目を手にした。
先週のニッポンハムレディスクラシックでは堀琴音とのプレーオフに敗れた若林舞衣子だったが、本大会も好調のまま迎え、最終日は首位の野澤真央と1打差でスタート。野澤がトラブルでダブルボギーとした6番ホールで、若林はバーディを奪い、逆転。今大会がコースでの初応援となる長男・龍之介くん(2歳)にハーフターンで手を振る余裕を見せ、迎えた10番ホール。ツアー記録となる82ホール連続ノーボギーをバーディで達成し、野澤を引き離した。このまま13番ホールまでノーボギーを続け、連続ノーボギー記録を85ホールまで延ばしたが、追いすがる野澤が最終ホールでパーをセーブしたのに対し、若林はボギーとしプレーオフに。
プレーオフ1ホール目は両者ともにパー。迎えた2ホール目で野澤のバーディパットがカップに蹴られ、若林がバーディで勝負あり。
18年のニトリレディス出場を最後に産休へ入り、昨年のアース・モンダミンカップから復帰。母となって31試合目の優勝で、ツアー制度施行後、森口祐子、樋口久子、木村敏美、山岡明美、塩谷育代に続く6人目となる出産後Vを達成。ウイニングパット時には愛息は疲れ果てて寝ていたが、涙の“ママ優勝”を成し遂げた。
表彰式では主催者のGMOインターネットグループ熊谷正寿代表が、この大会を5年以内に賞金総額3億円の大会にすると発表した。
今年発売された「TPコレクション ハイドロブラストジュノTB2トラスセンター」を5月から使う若林。先週優勝した堀琴音、アース·モンダミンで完全優勝した菊地絵理香、そして五輪代表の稲見萌寧など、女子プロで一大ブームを起こしている「三角ネック」シリーズだ
プレーオフを2ホール目では、無情にもこの日4度目となるカップに蹴られた野澤。今年18試合中11試合で予選落ちと本調子ではなかったが、近いうちに初優勝が期待される
しぶこスマイル全開も、国内復帰戦は予選落ち
3カ月の米国遠征からの国内復帰戦となった渋野日向子。連日詰めかけた1000人を超えるギャラリーの視線を一身に浴びながらのプレー。しかし、2日目に4連続ボギーを叩くなど、88位で予選落ち。帰国後2週間の自主隔離期間もあり調整不足もあったようだが「また来週。出直してきます!」とコースを後にした。今週、大東建託・いい部屋ネットレディス、次週は楽天スーパーレディースに出場し、その後、2年前の覇者として「AIG女子オープン」に向けて渡英する
<最終成績>
優勝 | 若林舞衣子(プレーオフ) | -15 |
2位 | 野澤真央 | -15 |
3位 | イ・ミニョン | -14 |
4位T | サイ・ペイイン | -12 |
4位T | 高橋彩華 | -12 |
4位T | 稲見萌寧 | -12 |
7位T | 山下美夢有 | -10 |
7位T | 仲宗根澄香 | -10 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より