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【ヤマランドニッポン】Vol.39 今週日本プロ開催! 井上誠一の傑作「日光CC」(栃木)

TEXT/Mika Kawano

名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、栃木県の「日光CC」をご紹介!

1番・419Y・パー4
フェアウェイ右サイドに2本松があり1打目の狙いどころを狭くする。コースは一見フラットだが実は2%ほど傾斜している。

キーホールは16番パー3

世界に名だたる観光地・日光に、井上誠一が手掛け1955年に開場したクラシックコースの傑作、日光カンツリー倶楽部がある。

日光連山から注がれる清流・大谷川の旧河床を設計者自ら建設地に選び、自然と景観を生かした気品溢れる18ホールは、歳月の経過とともに大樹に年輪が刻まれるように風合いと趣が加わった。そして今夏、最古のメジャー・日本プロゴルフ選手権の舞台となった。昨年行われる予定だったが1年延期となり待ちに待った開催だ。

水はけが良い土壌のため、梅雨でも競技にふさわしいコンディションを保つことができる。高低差がありグリーンも傾斜しているが、あまりにも自然に溶け込んでいるため目の錯覚によりアップダウンやアンジュレーションを感じさせない。景色に惑わされないことも攻略の鍵だ。

グリーンキーパーの鵜沢修氏によると、注目ホールは16番パー3。グリーン左手前80ヤードにある柳の木を越え、3つのバンカーに囲まれ手前から奥に向かって速いグリーンに乗せるには的確なクラブ選択が必要。特に右のバンカーはアゴが高く要注意で「いかにここをパーで切り抜けられるか」という。

鮮やかなオレンジのニッコウキスゲもそろそろ開花。男体山の雄々しい姿が映える美しい舞台でどのような戦いが繰り広げられるのか。

16番・207Y・パー3
グリーン右手前のバンカーに入れると厄介なので、柳の木の上からグリーンセンターを狙っていくのがベスト

日光CC
18H・7236Y・P72

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月13日号より