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【インタビュー】西村優菜<後編>2026年は“勝負の年”「いい戦いができる手応えはあります」

2025シーズンは米女子ツアーのポイントランキング115位でシード獲得はならず、12月の最終予選会で何とか今季の出場権を得た西村優菜。前回に続き今後の目標や構想を聞いた。

PHOTO/Yujiro Kawatani、Tadashi Anezaki

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また、前半、悩むことが多かった西村が気分転換になったというのが「アメリカ(西海岸)のキャロウェイ本社を訪問したこと」と言う。

「まずスケールの大きさに驚いて、各部署を案内していただいたんですけど、何だか工場見学みたいな感じでワクワクしました」

敷地内にある広大なテストセンターで体にセンサー器具をつけて、動作解析を受け、自分の体のクセや特徴をつかんだと言う。さらに、昨年の初めから新しいトレーナーをつけたのも変化の契機に。


「(キャロウェイの本社で動作解析を受けた際)自分自身、スウィングで感じていたことではあったんですが、上半身がすごく強いことがわかったんです。そこでトレーナーさんと話して、上半身というよりはパワー系のトレーニングに変えていきました。トレーニングって結果が出るのは遅いんですけど、シーズン後半に調子が上がってきたのはその効果じゃないかなと思います」

“新相棒”の「クアンタム♦♦♦MAX」(9.5度)を味方に、「シーズンオフもいい感じで過ごせているので楽しみです」。ただ、開幕戦が決まらないのも現実で「3月中旬からアメリカ本土の試合になってフィールドも少し広がるので、そこかなと思っています」と、3月19日開幕のフォーティネットファウンダーズカップ辺りに照準を合わせている。

今後の目標や構想について「もちろん優勝を目指してやっていきたいと思いますし、そうしないとチャンスも来ないと思うんです。そして、やっぱり自分はショットで勝負するタイプだと思うので、そこを生かしたい。小さいですが“いい戦いができる”という手応えも得ています。いいクラブと共に今年も頑張りたい」。いつもより長めの“オフ”となったが「その分しっかりクラブをテストできるし、合宿にも行って実戦を増やします」と、意識をポジティブに切り替えている。

契約するキャロウェイゴルフのイベントでは、新作クアンタムの試打で外国人スタッフと英語でやり取りする西村の姿も公開された。「英語はまだまだですが、キャディさんもトレーナーさんも海外の方なので、勉強させてもらっています(笑)」

プライベートでもアメリカの生活に徐々に慣れてきているという。

「シーズン中はあまり時間はないんですけど、ちょっと半日時間ができたらカフェ巡りをしたり。アメリカはけっこういいカフェがあるんですよ。甘いものはあまり食べないんですが、コーヒーが大好きなんです。でもコーヒーを飲み過ぎると脱水みたいな感じに私はなっちゃうことがあるので、飲み過ぎないようにはしています(笑)」。そのほか、西村の“勝負メシ”は牛タンだそうだが「アメリカでは食べられないので、日本に帰ったらお気に入りの店に食べに行きます」

そしてシーズン中の体調管理について「睡眠をしっかり取ることと、ヨーグルトなど乳製品もよく取るようにしています。整腸というか、やっぱり体を整えてくれる感じがあるんです」。地元・大阪では愛犬と目いっぱい遊び、心斎橋の店舗ではファンとのふれあいイベントも。「お客さんとの距離感も近くて、こういう空間、めっちゃ好きなんです」と目を輝かせ、中学生の頃から憧れていたというブランド「キャロウェイ」のスタッフプレーヤーとしての責務を果たせた喜びも語った。 

2026年、シード選手たちはすでに開幕を迎えている。出場試合が少ない分、西村は“飛ばす”必要がある。「仕上がった状態で初戦に向かわなければなりません」。コースに出ての実戦練習はもちろん、トレーナーが組んだメニューで肉体改造も着々と進めている。

「年齢的なことなどを考えると(8月で26歳)、この4年目はすごく“勝負”だなとは思っているんです。クラブという面でも自信がありますし、ゴルフも良くなっている。ポジティブにいけそうな気がしています」

自身の目標や課題などを「この時期(1月下旬)に、ここまでしっかり決め切れていることはなかった。集中できています」

2026年、西村のスタートダッシュに注目だ。

新作のクアンタムのなかで西村が選んだのは♦♦♦MAX。ロフトはこれまで8.5度や9度を使用してきたが、今モデルでは9.5度

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月3・10日合併号より