今週は男子メジャーの第2戦、全米プロ選手権だ。日本のファンはもっぱら松山英樹に“一票を投じる”ところだが、より客観的な判断が求められるブックメーカー（賭け屋）はどの選手が“来る”と見ているのだろう。

全米プロのライブ中継局＝CBSのアナリストが先週紹介したオッズ（払い戻し倍率）を見てみよう。

まずは、気になる松山に対する評価だが、これが意外に低い。オッズは25／1（1の掛け金で25+1＝26の払い戻し）で、ビクトール・ホブランと並んで10番手。

一方、優勝候補の筆頭＝本命は、今大会と同じキアワアイランドで開催された2012年大会のチャンピオンで、先々週のウェルズファーゴ選手権で復活優勝したローリー・マキロイ。同大会前はオッズ16／1で5番手グループだったのが、一躍10／1でトップオッズになった。

逆に評価を下げたのがダスティン・ジョンソン。先週の試合欠場を受け、払い戻し倍率は10／1から12／1、本命から対抗に格下げ、ジョン・ラームと並ぶ2番手グループになった。

続く4番手グループは、ジャスティン・トーマスとブライソン・デシャンボーで、オッズは14／1。

さらに、オッズ16／1には、この大会に勝てば6人目のグランドスラム達成となるジョーダン・スピース、そしてマスターズで松山と優勝争いをしたザンダー・シャウフェレが続いている。

ちなみに、マスターズの大会前週、松山の評価は14番手（33／1）だった。いくら豊富なデータを持つブックメーカーでも、メジャーの優勝予想は難しいようだ。

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月1日号より