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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.19「アイアンの調子が悪すぎる。芹澤師匠に動画を送ってしまいました」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

こちらのプロアマはレッスンもなく、みんなで楽しむスタイル

>>前回のお話はこちら

PGAツアーチャンピオンズ15戦目は、ニューヨーク州で行われた「ディックスオープン」です。結果は7 オーバーの73位タイです。前週がオープンウィークでしたので、結構ボールを打ち込んで調整したのですが、まったくダメでしたね。アンジョアGCは林間の狭いコースで、ドライバーはそこそこいい感じでした(FWキープ率64%・部門別6位)。

ただ、アイアンが大問題でした。ショートアイアンですらグリーンを外すほどで、ダフリもあったし、ヘッドの入り方、フェース面の向きも乱れまくりです。さすがにここまでアイアンの調子が悪くなると何をすればいいの?って感じです。だから、芹澤師匠に自分の動画を送ってしまいました。実際の動きを見られないから師匠も困っているだろうなって思いましたけど、もうやれることがない状態なんです。初めて日本に帰りたいって思ってしまいました。


地元・静岡にいれば、調子が悪ければ、葛城GCに行って朝からトレーニングして、昼はじっくりボールを打ち込み、午後からはハーフを回る。そんな感じで調子を取り戻すことができました。それでもダメなら師匠にお願いすれば、スウィングを見てもらえますし、アドバイスももらえます。そんな自分のベースになっていたものが、ここにはないんです。今の状態では、直るものも直らないような不安さえあります。葛城でやっていたときと同じようにメディシンボールやミニハードルを買って、近所の公園でトレーニングもしていますが、なんか違うんです。同じことができないんです。

小沼キャディ、杉浦マネジャーの2人は、マンハッタンに行ったことがなかったので帰りに寄っていこうかと話していましたが、自分がこんな状態ですから行こうかということにもならず。今は愚痴しか出てきませんが、できることをコツコツやるだけです。

ウェッジですらグリーンを外す場面も。

7/11~13 ディックスオープン
アンジョアGC(ニューヨーク州)

グリーンはポアナ芝で北海道のコースによく似ています。芝目にクセがあり、ラインが読みづらいです。アメリカにはいろいろなグリーンがありますね。この環境に慣れるには2~3年は必要かも

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年8月5日号より