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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.2「アメリカで出ちゃいました! 初めてのホールインワン」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

>>前回のお話はこちら

PGAツアーチャンピオンズ3戦目は「コロガードクラシック」です。アリゾナにあるコースで、砂漠のような小高い丘に芝が敷かれています。アメリカに多い、池が絡むようなコースではなく、フェアウェイを外せば、砂地から打つペナルティがあり、最終日は2回砂地に行きましたが1回は打てず、1ペナで打ちました。難しいコースですが、景色は最高でしたね。設計はJ・ニクラス。グリーンのアンジュレーションがきつく、各ハザードがプレッシャーを与えてきます。こっちのバンカーに入れると寄らないよ、みたいにコースの作り方が上手いです。ちゃんとボールをコントロールできないと大変なことになります。

結果は12位タイ。初日68、2日目71、最終日67でした。そして最終日、アメリカで初めてのホールインワンが出ちゃいました。17番ホールです。ピンポジは右手前。グリーンエッジまで168Y、ピンまで176Yです。風は正面のアゲンスト。最初、6Iと7Iで悩みましたが、ミスをするなら奥より手前がいいと判断し、7Iで打ちました。これが非常にいい当たりでした。良すぎるくらいのショットがピン手前に着弾し、ドンットントンと入ってくれました。すごく嬉しかったです(日本の試合で藤田は6回ホールインワンを達成)。2日目が17番ボギー、18番ダボだったので嫌な感じがあったのですが、最終日は気持ちよく終わりたい!

それが最終日は17番イーグル、18番バーディですから上出来です。今回のPGAツアーチャンピオンズはホテルではなく、レンタルハウスを利用しています。その理由は自炊ができるからです。食事は杉浦マネジャーが担当し、水曜と日曜は小沼キャディが作り、気が向いたらボクも参戦。今週はサーモンとキノコの和風煮込みを作りました。みんな完食してくれたので美味しくできたと思いたいです。

「サーモンとキノコの和風煮込み。味は……まあまあかな」

コロガードクラシック 3/7~9 
ラ・パロマCC(米国アリゾナ州)

アメリカの天気はスケールが違います。風や気温がコロコロ変わるからです。この試合もダウンベスト、セーター、半袖でプレーしましたし、風も南から北に急に変わるなど、超ムズイです。

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年4月1日号より