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「下3分の1の肉付きが良くなり安定感が増した」“顔”から見る松山英樹の進化

「男の顔は履歴書」と言ったのは大宅壮一だったが、松山英樹が10年前に出場したマスターズのときの顔と比べてみると、彼の“進化”が見えてくる。

顔面評論家の池袋絵意知氏は「鼻から下側の、顔の下3分の1の肉付きがよくなったことによって安定感が増しましたね」と10年間の変化を語る。さらに「目は細く切れ上がっていて精神的にも強い。10年前と比較すると、目の焦点がしっかり定まって、以前にも増して気力が充実しているように見えますし、鋭さが増し集中力も高くなっているのが分かります。スタミナを示す鼻も以前より肉付きが良くなり、やはり向上しているようです。人中(鼻と口の間)のミゾが薄れてきたぶん、荒々しさは減り安定期に入ってきました。口は締まりがあって気持ちも引き締まっていますが、同時に口角が上がり気味になっています」

(左)2011年:ガッシリとエラが張った四角い顔にほど良く肉がのった輪郭(PHOTO/Tadashi Anezaki)
(右)2021年:顔の下3分の1の肉付きが良くなり、目の焦点が定まっている(PHOTO/Taku Miyamoto)

そして要注目なのが歯だという。「矯正をしたのか、前歯の隙間が目立たなくなっています。歯並びが良くなり歯の噛み合わせも良くなったことで、体全体のバランスも良くなったのではないでしょうか。見た目にも10年前は下の歯が少し見える子どもっぽい笑顔でしたが、今回の写真の笑顔を見ると下の歯は見えず、上の歯だけが見える理想的な笑顔になりました。以前よりもあご先がグイッと前に出てきて、自信の表れが見てとれます」

また、松山の顔を見るうち、メジャーリーグで前代未聞の活躍をしている大谷翔平との共通点も発見。「顔の下3分の1の肉付きがよく、安定感のある輪郭や、アゴ先の出方、目の焦点の定まり具合などがよく似ています。両者とも努力と経験に裏打ちされた信念を感じる目です。眉が濃く太く一文字なところも共通していて、実行力と忍耐力があり肝が据わった相をしています」という。スターになるべくしてなった顔ということか!?

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月4日号より