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山田大晟「師匠・宮里勇作さんのおかげでABEMA賞金王になれました!」師匠から学んだ4つのこと

24年シーズンのABEMAツアーは最終戦を制した山田大晟が逆転賞金王となり幕を閉じた。彼から話を聞くと、「優作さんのおかげです」とのこと。師匠と仰ぐ宮里優作との関係と、自身の今年を振り返ってもらった。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Takanori Miki

山田大晟 やまだ・たいせい。1995年生まれ東京都出身。22年の「太平洋クラブチャレンジ」でABEMAツアー初優勝を飾る。今季はレギュラーツアーとABEMAツアーどちらにも参戦。最終戦を制し、逆転賞金王に輝く
宮里勇作 みやざと・ゆうさく。1980年生まれ沖縄県出身。初優勝は13年の「JTカップ」。その後優勝を重ね、17年には選手会長として初めての賞金王を手にした

教わったことは
数え切れない!

「テレビで見ていた憧れの人と一緒に練習をして行動をともにする日が来るとは……」。そう話す山田大晟。師匠と仰ぐ宮里優作の初優勝(13年のJTカップ)を、当時18歳の山田は東京よみうりCCで生で見ていたからだ。

「優作さんとの出会いは21年のJAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP BYサトウ食品です。その練習ラウンドで一緒になり、そこからレギュラーツアーに出場する際は毎回練ランをお願いしました。とても気さくに話しかけてくれるので『こんなチャンスはない!』と思い、僕もガツガツ聞きました(笑)。僕の思いが通じたかはわかりませんが、23年からはマネジャーさんも同じ方にお願いして、一緒に行動させてもらってます。

ゴルフの技術はもちろんのこと、優作さんの人柄も素敵で見習わなきゃと感じています。ほんとMr.パーフェクト(笑)。来シーズンはレギュラーツアーで優勝して恩返しをします!」

「賞金王が決まった瞬間一番に電話をしました」

「行動ほぼ一緒です(笑)」
●宮里優作と同じトレーナーに
●マネジャーも一緒
●試合のホテル・食事も一緒
●冬の合宿も参加

師匠から学んだこと1
最終日にどこでフィニッシュできるか、4日間のプランを立てる

「4日間でゲームプランを考えることで、とくに初日や2日目では、攻める必要のないホールで無理に攻めるということが減りました。最終目標に向かって、4日間を通しどうマネジメントするかを学びました」

師匠から学んだこと2
感覚ではなく“論理的”に考えて技を選択

「自分の中でアプローチは感覚的にやっていました。でも優作さんには明確な理由があり、自分もそれを理解することで判断に迷うことが減り、技の引き出しも増えました」

師匠から学んだこと3
当たり前のことを当たり前にやる!

「根本的ですが唯一打ちたいところが選べるティーショットの重要性を再認識。自分が考えていたより、トッププロはもっと細かく意識していることに驚きました」

師匠から学んだこと4
アドレスで右肩を前に出さない!

「調子が悪くなると無意識のうちに右肩が前に出てしまうのが僕の悪い癖。動画を送って優作さんにチェックしてもらうこともあります」

山田大晟の1Wスウィング

「優作さんのおかげで自分のスウィングに自信が持てました!」
ダウンスウィングでクラブが寝やすく自分のスウィングが嫌いだった。「インから入るからいいこと!」と優作さんに褒めてもらい、ネガティブ意識がなくなった

月刊ゴルフダイジェスト2025年2月号より