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「ZOZOチャンピオンシップ」注目4選手の1Wスウィングを内藤雄士が解説!

今年も「ZOZOチャンピオンシップ」が、10月24日~27日にアコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉県)で開催される。昨年は2位に6打差をつけてC・モリカワが圧勝したが、今年はどんなドラマが待ち受けるのか。注目選手4名のスウィングを内藤雄士コーチに解説してもらった。

TEXT/Masato Ideshima PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos

解説/内藤雄士

1988年よりツアープロコーチとして活躍。解説者として数多くのメディアに出演


世界のトップランカーが
顔を揃える豪華な顔ぶれ

PGAツアーの「フォールシリーズ」は来季のシード獲得を目指す舞台ではあるが、「ZOZO」に関しては、ランキング上位の選手が多く出場するのも特徴。

「3年連続の出場になるS・ティーガラは勢いのある選手。また、来季のシードを決めた大西魁斗の活躍にも期待したいですね」(内藤)

出場は78人。PGAツアーから60人が参戦するほか、日本ツアーの賞金ランキング(日本オープン終了時)上位8人、「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の優勝者に加え、スポンサー推薦枠として9名が参戦

注目選手1
コリン・モリカワ

1997年2月6日生まれ。175センチ、73キロ。米カリフォルニア州出身。米ツアー6勝。世界ランク4位、FedExランク2位

手首の柔らかさを効果的に生かした生粋のフェードヒッター
最も良い点はプレーンがオンプレーンということ。フォローで左ひじを低い位置に抜いて、フェースローテーションを使わない生粋のフェードヒッターです。全体的にはトップで掌屈してシャットに使う今流行りのスタイルですが、彼の掌屈は手首の柔らかさによるものです

注目選手 2
松山英樹

1992年2月25日生まれ。181センチ、89.8キロ。愛媛県出身。米ツアー10勝、日本ツアー8勝。世界ランク7位、FedExランク9位T


目指していた素直な振りがほぼ完成! これからの成熟が楽しみ
首を痛めていた原因は体が右に傾き、クラブが少し下から入っていた点にあったようですが、それが今は全く見られない。本人いわく2014年が最も素直に振れていたとのことで、今はそれをベースにさらに進化しているのでは。前傾姿勢通りにオンプレーンに入ってきて、自然に振り抜けています

注目選手3
ザンダー・シャウフェレ

1993年10月25日生まれ。178センチ、79キロ。米カリフォルニア州出身。米ツアー9勝。世界ランク2位、FedExランク4位T

アドレスの姿勢を大幅にチェンジしたことでワンプレーンが実現
クリス・コモに師事してからアドレスが以前の棒立ちからひざの角度が明確になりました。前は切り返しでループを描くタイプでしたが、今は前傾姿勢通りにバックスウィングを上げているのでトップが自然にフラットになりました。ループも小さくなりワンプレーンになった点が好調の要因でしょう

注目選手4
ジャスティン・トーマス

1993年4月29日生まれ。178センチ、72キロ。米ケンタッキー州出身。米ツアー15勝。世界ランク31位、FedExランク14位T

アップライトでスティープに振るオールドスタイル
他の3選手と比べるとアップライトで、フェースをあまりシャットに使わないタイプです。鋭角でアップライトなトップが特徴的で、そこからフェースローテーションを入れながら振るスタイル。こういうふうにフェースを使うタイプはアプローチも上手いので、ZOZOではそこにも注目です

月刊ゴルフダイジェスト2024年12月号より