アイアンのティーアップ、あなたは高め? 低め? 男子プロの高さを調べてみた
プロはアイアンで打つときどのぐらいの高さでティーアップする? 男子プロが7番アイアンで通常の球を打つ際のティーアップ高さを調べてみた。
PHOTO/Hiroaki Arihara
プロでも思いのほかバラつきがある
ドライバーのティーアップ高さはなんとなく決めていても、アイアンはそこまで意識している人は少ないのでは?。そこで、男子プロの7番アイアンのティーアップ高さを実際に定規で計測してみた。
「僕は低いのが好きです」という細野勇策に話を聞くと「フェアウェイのちょっといいライで打てるくらいがいいので、少しティーが出ているくらいでいいんです。ティーが高すぎると、ヘッドを入れられる範囲が多くて難しいですし、悩んでしまいます」
同じく低めの池村寛世によると「ボールだけが浮いている状態が苦手なので、やや低めにセットします。ちょっと芝に乗ってるくらいの感覚です」
逆にやや高めだった阿久津未来也は「正直自分が高いか低いかはわかってないです。高さの目安はないですが、構えた時の見え方や距離感でティーの高さを決めています。芝からちょっとティーが出ていてほしいという感覚ですね」
鍋谷太一は1cmと、調査した中では一番高かった。「僕の場合は、ティーを高くするとスピン量が減って距離が出てくれるんです。なので、比較的高めかもですね」
クラブが長くなるほどティーを高く
「クラブが長くなればなるほどヘッドの軌道がゆるやかになるので、ティーの高さも少しずつ高くしています」(市原弘大)
高い球は高く、低い球は低く
「球を高く上げたいときはティーを高めにして、逆にライン出しや抑えめに打ちたいときは低くします」と阿久津。プロによってはドローとフェードを打ち分けるときにもティーの高さを変えているようだ
ティーアップしないケースも
低めのティーアップが好きな細野は、8番アイアン以下はティーを使わないことが多いという。「低めが好きなので短い番手は芝の上に置いてそのまま打つことが多いですね」
ティーの高さによって軌道を矯正できる?
ETGA愛知校の米田貴プロによると、アマチュアはボールに当てたい気持ちが強すぎてティーアップが高い傾向にあるというが、高くしすぎると、打点を安定させるのが難しくなるという。また「アッパー軌道が強い人はあえて低めにセットすることで上から打つイメージが湧きやすく、逆に軌道が鋭角な人は高めにしたほうが打ち込みを抑えられます」(米田)
月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より
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