【全英オープン】日本勢は8人が参戦。海外の注目選手と合わせてご紹介!
第152回全英オープンがロイヤルトゥルーンGCで18日(木)~21日(日)に開催される。ここでは大会に出場する8人の日本人選手と、内藤雄士が注目する海外選手をご紹介!
PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos、Getty Images
解説/内藤雄士
日大ゴルフ部在学時に米国に留学し、最新理論を学び帰国。プロコーチのパイオニアとして多くのプロを指導するほか、メディアでも活躍。今年の全英オープン中継でも解説陣の一角を担う(ゴルフネットワーク、U-NEXTで中継)
>>会場のロイヤルトゥルーンはどんなコース?
- 今週開幕する全英オープンは2016年以来、8年ぶりにロイヤルトゥルーンGCで行われる。同コースでは1923年に初めて行われてから、今年で10回目の開催となる。スコットランド屈指の難コースを制し、クラレットジャグを手にするのは果たして誰か。まずはコースのほうから見ていこう。 PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos、Gett……
海外で優勝! 日本人選手の活躍に期待
長い全英オープンの歴史の中で、日本人最高位は同じロイヤルトゥルーンで行われた1982年大会で倉本昌弘が記録した4位タイ。今年は8人の日本人選手が出場するが、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太はこの1年でPGAツアーや欧州ツアーで優勝するなど、結果を残している。
松山英樹
最高位は13年の6位タイ
2月のジェネシス招待で優勝し、アジア勢単独トップのPGAツアー9勝目を挙げた。今季はトップ10が5回、先月の全米オープンでは6位に入るなど好調を維持。苦手の全英オープンだが今年こそ優勝なるか
●出場資格/24年5月21日時点の世界ランク50位以内 ●出場回数/3年連続10回目
久常涼
昨年欧州ツアーで初優勝
昨季の欧州ツアー、カズーフランスオープンで優勝し、今季からPGAツアーに挑戦。全米プロでは、18位タイと健闘。初出場となる全英オープンだが、欧州ツアーやPGAツアーでの経験がコース攻略に生きるはず
●出場資格/23年欧州男子レース・トゥ・ドバイ30位以内 ●出場回数/初出場
星野陸也
今年2月に欧州ツアー優勝
23年から欧州ツアーに本格参戦し、2年目の今季は初優勝に加え2位が2回と着実に結果を残している。昨年大会で初めて予選通過を果たしたが、海外で結果がついてきている今年は上位争いに期待
●出場資格/23年オーストラリアOP上位3名 ●出場回数/4年連続4回目
中島啓太
欧州挑戦1年目で優勝
今季から欧州ツアーに参戦し、3月のヒーローインディアンオープンで早くも欧州初優勝を達成。過去2度の全英オープンではいずれも予選落ちとなったが、経験を積んだことで着実に成長
●出場資格/24年5月末時点のインターナショナルフェデレーションランキング※上位5名 ●出場回数/3年連続3回目
※日・亜・豪・南アツアーで活躍する選手をランク付け。各ツアーの賞金ランキング上位10名、合計40名で構成され、トップ4には各ツアー賞金王がランキングされる
岩﨑亜久竜
昨年欧州ツアーに挑戦
23年に参戦した欧州ツアーでは苦しんだものの、その経験を生かして昨年の国内メジャー、日本オープンで初優勝。ひと皮むけて再び挑む海外の大舞台でも、国内で見せた勝負強さを発揮することができるか
●出場資格/23年日本OP優勝 ●出場回数/初出場
木下稜介
海外の試合にも出場
アジアンツアーやLIVゴルフなど世界各地の試合に積極的に参戦してきた木下。今季はミズノオープンで3年ぶりの優勝を果たしてつかんだ全英オープン出場の切符。このチャンスを生かして一気に駆け上がれるか
●出場資格/24年ミズノオープン優勝 ●出場回数/21年以来2回目
桂川有人
昨年は米下部ツアーに挑戦
昨年は米国下部のコーンフェリーツアーに参戦も、シード権を得られず今季は国内ツアーに専念したが、5月の日欧共催、ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!で優勝して、欧州ツアーに挑戦中
●出場資格/24年ミズノオープン3位 ●出場回数/22年以来2回目
川村昌弘
欧州ツアーシード選手
旅人ゴルファーの異名を持つ川村の武器は何といってもその海外経験の豊富さ。今年欧州ツアー6年目となる“ベテラン”は最終予選で3位に滑り込み出場権を獲得。様々なコースでの経験値を引っ提げメジャーの舞台へ
●出場資格/リバプール最終予選会通過 ●出場回数/18年以来2回目
内藤雄士が注目する海外選手
シェーン・ローリー
19年大会のチャンピオン
「今季、PGAツアーで好調を維持していて、アイルランド出身なのでリンクスの攻略法も熟知した選手。リンクスをどうやって攻略してくるのか、見ているだけでも参考にできることがあると思います」(内藤、以下同)
ローリー・マキロイ
全米OPでは無念の敗退
「世界の評論家のなかには『マキロイはもうメジャーで勝つことができない』と言っている人がいますが、それくらい全米オープンの敗北はショッキングだった。そうならないためにも、個人的にすぐに勝ってほしい」
スコッティ・シェフラー
世界ランク1位をひた走る
「先ほど誰が勝つか分からないと言いましたが、かつてのタイガー・ウッズのように実力が飛び抜けていれば、必ず上位にくるもの。シェフラーは当時のタイガーを彷彿とさせるくらい安定していると思います」
ラドビッグ・アバーグ
着実に結果を残す期待の新星
昨年のプロ転向以降、瞬く間にトップ選手に。今季は優勝こそないが、何度も優勝争いを演じた。「全米オープンでも優勝が見えていましたが、あと一歩届かなかった。総合力が高いのでリンクスにも適応できるはず」
LIV勢によるメジャー連勝なるか!?
全米オープンではブライソン・デシャンボーが優勝を果たし、LIV組の存在感を発揮した。過去大会を制しているキャメロン・スミスや「ショットメーカーでリンクスに合っている」と内藤プロが指摘するティレル・ハットンなど注目選手を抱えるLIV組が、メジャーを連勝することになるかにも注目だ。
>>コース紹介はこちら
- 今週開幕する全英オープンは2016年以来、8年ぶりにロイヤルトゥルーンGCで行われる。同コースでは1923年に初めて行われてから、今年で10回目の開催となる。スコットランド屈指の難コースを制し、クラレットジャグを手にするのは果たして誰か。まずはコースのほうから見ていこう。 PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos、Gett……
週刊ゴルフダイジェスト2024年7月30日号より