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【インタビュー】古江彩佳<後編>セカンドオナーでも一番寄せる! 秘密はジュニア時代からの練習法にあり

米女子ツアー3年目のシーズンを戦う古江彩佳を独占インタビュー。マッチプレーで強さを発揮する古江だが、その理由はジュニア時代から続けている練習スタイルにあった。

TEXT&PHOTO/Yasuhiro JJ Tanabe

古江彩佳 2000年生まれ。兵庫県出身。2019年、富士通レディースでアマ優勝を飾り、プロ入り後も7勝を挙げる。2022年からアメリカ女子ツアーに参戦し、同年、スコットランド女子オープンで優勝。ロレックスランキング19位(6/13時点)

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「遠くからピンに寄せる快感は
ジュニア時代からありました」

――風の中とか、厳しいコンディションほど力を発揮するイメージがありますが……。

古江 なぜか自信が出てくるというか、集中すれば上手くいくって前向きに考えられるんです。

――風が吹いたらチャンス?

古江 風に乗せるのも、風にぶつけるのも嫌いじゃありません。

――そんななかで、好きなクラブは何ですか?

古江 やっぱりドライバーですね。風が吹いても吹かなくても、安定してフェアウェイに置けるから、って思います。


――では、得意な距離は?

古江 80ヤードから115ヤードの距離かな。58度のフルショットから54度、50度、ピッチングウェッジまでですね。ピンが近くに見えてイメージしやすいので、狙っていけるんです。

――好きなコースは?

古江 シャドークリーク。マッチプレーで戦うと、ここは本当におもしろい。ティーショットを完璧な場所に置かないといけないから好きなんですよ。

――戦略性が高くて、決して飛ばし屋有利じゃない。グリーンも速いですよね?

古江 まあまあ速いです。それと硬い。速・硬グリーンだと思います。

――さすが2年連続準優勝ですね。マッチプレーが増えるといいと思いますか?

古江 ちょっと思います(笑)。

――シャドークリークでもそうでしたが、古江プロはフェアウェイウッドの魔術師ですね。

古江 どうなんですかね。

――いつもセカンドオナーなんですが、そこからピンに一番近い所に寄せてしまう往年の杉原輝雄プロ
のようなプレーは、さすが関西の職人技!(笑)

古江 昔からそういうゴルフが好きではありました。自分は後ろからでも乗せられるんだぞ、近くに寄せられるんだぞ、っていうのはやっぱり嬉しいです。

セカンドオナーを強いられることが多い古江は、同組の選手より遠い地点からフェアウェイウッドでピンそばにつけるのを得意としている。これが飛ばし屋の焦りを生む。古江がマッチプレーに無類の強さを発揮する理由は、こんなところにあるのかもしれない

――それって、何か特別な練習方法があるんですか?

古江 一番長いロングクラブをジュニアの頃から練習しました。アイアンなら6番アイアン、ウッドは3番ウッド。ドライバーも大事なロングクラブなので、6番アイアン、3番ウッド、ドライバーの3本を他のクラブよりも多く球数を打っています。

「いつか世界中の
ディズニーリゾートに行ってみたい」

――私生活の趣味は? ディズニーが好きなんですよね?

古江 そうなんですよ。目標は世界中のディズニーに行くこと。それと、あゆ(浜崎あゆみ)のライブにいっぱい行きたいし、あゆに会いたい。

――ユーロディズニーには行かれました?

古江 行ってないです。パリに行けてないし、アジアにも行けてません。日本とアメリカにしか行ったことないです、フロリダとカリフォルニア。

――東京ディズニーリゾートの楽しみ方は?

古江 いろんなグルメですね。以前はアトラクションが大好きだったんですが、いまはあの雰囲気が大好きで、春夏秋冬で行けたら嬉しいですね。

――昔、男子ツアーがフロリダのディズニーのコースを使っていて、表彰式にはミッキーマウスが登場していました。いつかあのコースで、女子の試合が開催されるといいですね。

古江 ミッキーマウスの形のバンカーがあるコースですよね? そうなるといいなぁ。

「昨シーズンはあと一歩優勝に届きませんでしたけど、今年はぜひ優勝したいと思います」と、明るく答える古江は、勝っておごらず、負けて悔やまず、あるがままの自然体で戦い続けていく

週刊ゴルフダイジェスト2024年7月2日号より