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久常涼、中島啓太、星野陸也…PGAツアーへの道は欧州経由が主流に

昨シーズン、久常涼がDPワールドツアーからPGAツアーへと道を切り開いたが、今年から中島啓太や星野陸也もDPワールドツアーに参戦。PGAツアーに参戦するルートはいろいろあるが、今やDPワールドツアー経由が主流になりつつある。

PHOTO/ Getty Images、Hiroaki Arihara

PGAへの道が大きく広がった

PGAツアーのシード権獲得を目指し、日本人選手のDPワールドツアー(欧州ツアー)への参戦が増えている。その理由を2018年からDPワールドツアーで戦う川村昌弘に聞いた。

「JGTOとDPワールドツアー、そしてPGAツアーが提携し、PGAへの道が開けたのが大きいですね。今まではPGAツアーのQスクールからの道でしたが、日本で成績を残すとDPワールドツアーへ参戦でき、成績を残せばPGAツアーへ出場できる。一発勝負ではなく年間として戦って出場権を争えるのは大きいですね」

DPワールドツアーへ参戦しているなかでも、中島啓太と星野陸也はともに1勝を挙げ、PGAツアーへの道を順調に歩んでいる。久常に続く選手は誰なのか、注目だ!

久常 涼

DPワールドツアーのQスクールからシード権を獲得し、PGAツアーへの道を切り開いた

中島啓太

昨シーズンのJGTO賞金ランク1位の成績によりDPワールドツアーへ参戦。同ツアー1勝

星野陸也

ほしのりくや。2022年にJGTOの賞金ランク2位に入り、出場権を獲得後、成績を残しDPワールドツアーのシード権を獲得。そして今年、DPワールドツアー初優勝を挙げた

PGAツアーへのルートは4つ

今年からPGAツアーで戦う久常が歩んだルートや、松山英樹・小平智のルートなど様々あるが、川村いわく突破の可能性なども考えると実現性が高いのは欧州経由のルートだという

アジアンツアーに参戦する選手も!

幡地隆寛を筆頭にアジアンツアーに参戦するプロも多い。その理由は試合での経験値を上げるためと世界ランクアップのためだ。そしてアジアンツアーはLIVゴルフと提携しているため、アジアンツアーの上位者はLIVゴルフへの出場資格が得られる。

欧州ツアーは「とにかく移動がきついんです」(川村)
●「移動距離が長い」
「日本国内であれば移動も短くて済みますが、DPワールドツアーはアジアから欧州への移動など、距離はもちろん国から国への移動なので毎回手続きも大変なんです」
●「トップレベルの選手が集まる」
「日本ツアーも確かにレベルは高いんですが、DPワールドツアーは日本よりも実力の高い選手がウジャウジャいるんです。なので少しでも調子を崩すと予選落ちが続くなんてことも」
●「コンディション調整が難しい」
「移動距離が長いことと、トレーナーとの言語の壁があるので、コンディション調整がかなり難しい。日本に帰ってきたときに『あ、かなり恵まれてたんだなー』って思います」

月刊ゴルフダイジェスト2024年6月号より