初優勝を目指す桑木志帆、ロサンゼルス合宿に潜入! 「洋芝はクリーンに打てないとダメ!」日本との違いに悪戦苦闘
昨年初シードを獲得し今年期待の桑木志帆が、合宿地に“ロサンゼルス”を選び1月下旬から合宿中。なぜロスを選んだのか、初めてのロス合宿で何を感じたのか。桑木のコーチが現地レポート。
海外を見据えて選んだ合宿地
オフは、プロたちが沖縄や宮崎などで合宿をする。その中で、昨年初シードを獲得した桑木志帆は“ロサンゼルス”を選んだそう。なぜ約8800キロ離れたロスなのか。現地から、桑木をサポートしている中村修コーチにリポートしてもらった。
「桑木はアメリカで戦いたい気持ちがあるけど、行ったことがなかった。なので、アメリカを知るためにも、この場所にしました」。桑木にこの合宿の課題を聞くと、「シーズン途中で集中力を切らさない体作りをして、効率のいいスウィングにしたい!」
桑木が感じた3つの違い
●コース
「ブッシュが多く、そこに入るとOBになったり、ボールを捜せないのでドライバーの狙いがピンポイント。コースが狭く感じます」
●アプローチ
「日本とは違い芝の下が硬いので、球を上げるアプローチではなく、52度や48度を使って、ランを出すアプローチをしています」
●芝質
「日本とは違う芝なので、ボールだけを拾わないとダフったり、難しいです。スウィングの正確性がかなり問われます」
練習は「エンジェルスナショナルGC」
練習場でショット練習とラウンド、パッティンググリーンに移動してパット練習など。練習とトレーニングを交互に行っている
【練習1】ハイティーアップ打ち
クリーンに打てないとダフってしまう洋芝だからこその練習。「ティーアップして打つ練習に時間をかけることで、インパクトが安定します」(桑木)
【練習2】ボールの先にティーを刺す
ティーをボールのすぐ先に刺して、そのティーの左を通す。「これは出球を管理するための練習法で、コースが狭いからこそ必要な練習なんです」(桑木)
ロスでもトレーニングは欠かさない!
【トレーニング1】ロープを左右に振る
ロスに来ても、基礎的な練習は変わらずに行う。「重心が左右にブレずにその場で回転をすることが目的です」(小楠トレーナー)
【トレーニング2】ロープを縦に振る
「腕を下に叩きつける練習です。桑木さんのスウィングは、この腕を下へ叩きつける動きが強みのひとつなので、存分に発揮できるように強化しています」(小楠トレーナー)
オフはスーパーでリフレッシュ!
練習やラウンドが終わった帰りには、スーパーに寄って次の日の食料を調達。「お肉もオレンジジュースも、なんでもデカイ。超楽しい!」とロスを満喫!
月刊ゴルフダイジェスト2024年4月号より