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【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.157「シニア予選会への挑戦」

高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。

PHOTO/Tsukasa Kobayashi

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これから本格的な冬に入ります。プロの場合、最近は期間は短くなりましたがオフに入りますし、アマチュアの人も冬場はラウンドの機会がグッと減ることになる思います。

回数が減るとてきめんにショートゲームなんかの感覚が鈍くなるのがゴルフですが、ラウンドができなくても、家で飛ばんボール1つで短い距離の練習もできますからね。

とにかくクラブと親しんで友達になるということ、ゴルフの上達はこれに尽きます。ボールを打たんでもいいから一日一回はクラブを握るという癖を、この時季につけてみてもいいと思います。


僕は、今週は来シーズンのシード権を得るための2次予選に出ることになります。この2次予選は東条の森カントリークラブ、 玄海ゴルフクラブ、サミットゴルフクラブの3つの会場から1つを選ぶことになるんですが、まず、どこを選ぶかで迷うんです。

東条とサミットの2つは距離が長くて、玄海はそんなに距離が長くはないんやけど、これが福岡だから、住んどる大阪からは遠い。それで、コースは長いけど家からは近い東条の森に決めました。

ここのコースは、昔は日本一長かったんです。まあでも長いいうことは、飛ぶやつも2打目でそこそこのクラブが要る、いうことやからね。いくら飛ぶといっても2打目でウェッジを使うてチョーンというわけにはいかんから、「こっちがスプーンで1ピンにつけたらええこっちゃという気持ちでやってきます。

この2次予選に通ったら次は来年の3月に最終予選が、いぶすきゴルフクラブであります。これがまた広くて長いコースでね。もう冬場だし、420ヤードのセカンドで、上りのアゲンストいうたらキツいんですわ。

でも、今年はまだましというか、去年も同じように2次予選を通って、最終予選に臨んだわけですが、去年はとにかくずっと調子が悪かったですからね。

それが今は、以前も話しましたが、大きくなっていたトップの位置を以前と同じくらいに小さくする取り組みが功を奏して、ゴルフがだいぶよくなってきたので、気持ち的にもちょっと戦える状態になってきています。まあちょっと頑張ってきます。

「昨年よりは戦える状態に。頑張ってきますわ」

奥田靖己

奥田靖己

おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する

週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号より