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【スウィング研究】原英莉花「腰への負担が少なく効率的に飛ばせる体使いに」

腰の手術のため戦線離脱していた原英莉花が8月の北海道meijiカップで約3カ月ぶりにツアーに戻ってきた。復帰初戦のスウィングをプロコーチの阿河徹が解説!

TEXT/Masato Ideshima PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa

原英莉花 復帰後スウィング
原英莉花 はらえりか。1999年生まれ神奈川県出身。18年にプロテストに合格し、20年には国内メジャーを2連勝。モデル顔負けの長身から放たれるドライバーショットが魅力。国内ツアー4勝

解説/阿河徹 あがとおる。1976年生まれ。ツアープロを指導する傍らアマチュアゴルファーも数多く教える

腰への負担が少ないスウィングに

「長い腕を使ったワイドテークバックは健在です。大きなテークバックから、切り返しでシャフトをしならせてタメを作りながらダウンスウィング。この動きによって、力が溜まるのはもちろん、リリースが俊敏になるので、クラブが急加速して、一瞬でヘッドを走らせることができます。ここは変わらず、彼女のすばらしい動きですね」(阿河)

復帰前から変わった部分としては、インパクトでの力の伝え方。

「以前はクラブと体がかなり引き合っていたので、背中の反りが大きかった。それがクラブと体が同じ方向にベクトルをかけるスウィングになりフォローでの背中の反りが和らいでいます。もちろん、ケガの影響はあると思いますが、このほうが腰への負担が軽減されるだけでなく、効率よくボールにエネルギーが伝わるんです」(阿河)

体にやさしく、かつ効率的に飛ばせるスウィングへと生まれ変わった原。完全復活までの道のりは遠くなさそうだ。

背中の反りが減った

原英莉花の1Wスウィング

  • 原英莉花 1Wスウィング

月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より