Myゴルフダイジェスト

最多優勝は6回、最年少予選通過は14歳、最多出場は52回!「マスターズ」の記録あれこれ【ゴルフの数字】

4人1組、1ラウンド18ホール、パー72……ゴルフにまつわるいろいろな数字。知らなくてもゴルフはできるけど、知っていればゴルフがもっと楽しくなる! 今回は、現在開催中のマスターズの記録について。

09年に52度目のマスターズ出場を果たしたゲーリー・プレーヤー(当時73歳)。18番グリーンに向かって手を合わせた姿が印象的だった(PHOTO/Tadashi Anezaki)

最多優勝はニクラスの6回

いよいよ開幕した2023年のマスターズ。ディフェンディングチャンピオンで世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは、タイガー・ウッズが2001~02年に達成して以来、史上4人目となる連覇を目指す。シェフラー以外にも、キャリアグランドスラムを狙うローリー・マキロイ、最年少優勝を狙う20歳のトム・キムなど、注目選手は多い。今回は、マスターズ観戦をより楽しむために過去のマスターズの記録を調べてみた。

まずはマスターズの複数回優勝記録。最多優勝記録は、帝王ジャック・ニクラス。1963、65、66、72、75、86年と6度の優勝を成し遂げ、この記録はいまだ破られていない。最後の優勝は、46歳2カ月23日という最年長優勝記録だ。

優勝6回という大記録に並ぶ可能性がある出場者が今年のマスターズで1人だけいる。タイガー・ウッズだ。タイガーは97、01、02、05、19年と5度の優勝を挙げており、もし今年勝てばニクラスの6勝に並ぶ。さらに47歳での優勝はニクラスを上回る史上最年長記録にもなる。

では、優勝ではなく予選通過の最年長は何歳なのだろうか。正解は20年にベルンハルト・ランガーが樹立した63歳2カ月18日。これにより、18年から3年連続60代で予選通過を果たしたのだが、これはゴルフ界のレジェンド、サム・スニードを上回る快挙だった。

最年少予選通過は中学生!

では、最年少の予選通過は何歳? 09年には石川遼が17歳6カ月(史上2番目の年少記録)でマスターズに出場したことが話題となったが、最年少の予選通過記録は2013年に中国出身のグァン・ティンランが打ち立てた14歳5カ月18日。選ばれたエリート選手のみが出場できるマスターズで、中学生が予選を通過してしまったのだから驚くほかはない。

最年少優勝は、1997年にタイガーが打ち立てた21歳3カ月14日。昨年PGAツアー2勝を挙げた20歳のトム・キムに更新の期待がかかる。

ちなみにマスターズの最多出場はゲーリー・プレーヤーの52回、最多連続出場はアーノルド・パーマーの50回、最多予選通過はジャック・ニクラスの37回、最多連続予選通過はゲーリー・プレーヤーとフレッド・カプルスの23回と、往年のレジェンドが名を連ねる。10年連続12度目の出場となる松山英樹は目下8年連続で予選通過を果たしている。どこまで記録を伸ばせるかにも注目だ。