あなたの「マメ」は“ いい場所”にできている? ショット巧者の手と見比べてみよう
PHOTO/Hiroaki Arihara
旧暦の新年にあたる節分は、邪気を払い、福を呼ぶために、豆をまく。ゴルファーにとって「マメ」といえば、手の内側にできる練習の証。でも、ただマメができればいいというものでもない。どこに、どの程度マメができるのがいいのか。そこで男子プロのみなさんに、手のマメを見せてもらった。
かつては左手の中指、薬指、小指にできれば一人前と言われたものだが、現役のプロたちは本当にそうなっているのだろうか。グリップに造詣が深く、製品開発にも携わった経験のある伊丹大介プロに聞いた。
「手のマメを見ると、どんな強さでどんな握り方をして、どう動かしているのかがわかるんですよ。ですから、プロによって本当に千差万別なんです。たとえばフィンガーに握れば、中指や薬指や小指の第二関節の下にマメができやすく、パームの要素が入るほど、マメの位置が下がってきて、指の付け根や手のひらにできるわけです。また、同じフィンガーでも、どの指にいちばん力が入っているかで、マメの大きさが変わります。マメは語る、ですね」(伊丹)
いいマメ大賞は秋吉翔太に決定!
「右手の薬指にマメがあるだけで、あとはほとんど無傷です。これは、右手の薬指にクラブを引っかけるような感覚で、本当にソフトに握ったまま振っている証拠。クラブさばきがバツグンに上手い選手の特徴で、タイガー・ウッズやビジェイ・シンと同じですね」(伊丹)
秋吉翔太
タイガーと同じマメを持つ
「1年前の冬に乾燥してマメがつぶれて、テーピングをしたんです。それ以来、テーピングを取ると違和感があって、外せなくなりました。えっ、ここのマメって、タイガーと一緒なんですか? めっちゃうれしいです」(秋吉)
時松隆光
右手主導の「桜美式」ならでは
いかにもベースボールグリップらしく、右手にフィンガータイプのマメが中指、薬指、小指にかけて並んでいる。右手主導の「桜美式」ならではのマメ。
稲森佑貴
右手のタテマメが特徴
右手薬指の横にあるタテのマメはインターロッキングでこすれるため。右手はフィンガー、左手はフィンガーとパームの中間で握っていることがわかる。
重永亜斗夢
左手の中に空間がある
左手の薬指と中指を中心に、フィンガーで握るタイプ。左手の小指の下の手首に近いあたりにあるマメは、左手の中に空間ができている証拠。
比嘉一貴
右手と左手を詰めて握る
左手の薬指と中指に少しマメがある。特徴的なのは、右手の薬指のタテのマメ。左右の手を押さえつけるように詰めて握っている証拠。
大槻智春プロ
ザ・パーム握りのマメ
パームに握り、左手主導で振っていることがわかる。小指の下のマメがいちばん大きいことから、小指、薬指、中指の順でしっかり握っている。
小鯛竜也
左小指と右薬指にマメ
左手の小指と右手の薬指にマメがある。左手の小指をグリップエンドに引っかけて、右手の薬指ではさむように握る感覚のはず
さて、あなたはどのプロの手に近い?
週刊ゴルフダイジェスト2021年2月16日号より