今日もコマッ太くん、マナブくん、キク子ちゃんの3人でラウンド。すると、ルールに関して意見が分かれる場面が。果たしてこんなとき、どう処置すればいい?

ILLUST／Tomoko Sano　TEXT／Youichi Tsunoda

コマッ太君の1打目はバンカーに入った。少し前までの豪雨の影響でバンカー内は水浸し。池状態になっていて、コマッ太君のボールも水没していた。コマッ太君は無罰の救済が受けられる?　受けられない?

果たしてどう処置するのが正しい?

雨や散水でできた水たまりはルールでは「異常なコース状態」。そこからの救済方法は球のある場所で変わる。罰なしの救済を受けられるのはジェネラルエリア（ティーイングエリア、バンカー、ペナルティーエリア、パッティンググリーン以外）だ（規則1b）。

球がバンカー内のときは救済方法は2つになる（規則16.1c）。1つ目は罰なし。条件は『バンカー内からプレーする』場合だ。完全な救済のニヤレストポイントと救済エリアはそのバンカー内でなければならない（最大限の救済を受けることができるポイントを使用することもできる）。

2つ目は罰ありの救済。1罰打でバンカー外の救済エリア（ホールと元の球の箇所を結ぶ後方線上を通る基準線に基づく）に、元の球か別の球をドロップするときだ。今回はこちらになる。

ハザード的なバンカーからの救済だからジェネラルエリアより厳しくなっているのだろう。無罰でバンカーよりやさしいところに救済するのはアンフェアになる可能性があるからだ。

「異常なコース状態」から「非常に楽なコース状態」にするのは救いすぎ。そう考えると、覚えやすくなるかもしれないよ!

※ゴルフ規則16など

バンカー内に救済エリアがあれば無罰の救済が受けられる。バンカー外のときは1罰打

月刊ゴルフダイジェスト2022年10月号より

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