【新ルール】ボールが汚れた時、いつでも拭いていいんだっけ?
中里のセカンドは、右の林へ。行ってみると、前日の雨の影響で下がぬかるんでおり、ボールに泥がべったりとくっついていた。中里は「新ルールでは、ボールが汚れた場合、いつでも拾い上げて拭け
るようになった」と主張するが、萩原は納得していない様子。
中里の第2打目が思わぬ方向に…
行ってみると、ボールは泥まみれ
確か、新ルールではプレーの途中でもボールを拭けたはず…
ちょっと待って! ほんとに拭いてもいいの?
ラフでボールに泥がべったり。これって拭いていいの?
A. 無条件で拾い上げて拭くことができる
B. 自分のボールか判別できない場合のみ、必要な範囲だけ拭くことができる
C. どんな理由であれ拭くことはできない
正解は……
B. 判別できない場合のみ、必要な範囲だけ拭くことができる
救済のために拾い上げた球は、常に拭くことができる(規則14.1c)。今回のようにただボールが汚れているだけでは、拾い上げることも拭くこともできない。ただし、自分の球であるか判別できないときは、マークした上で拾い上げることができ、球の確認に必要な範囲で拭くことができる。これは旧ルールから変わっていない。
覚えておこう! ルールの新用語「一般の罰」
旧ルールでも裁定集などでは多く使われていた表現だが、ルールブックでは定義されていなかった。しかし新ルールでは正式に、「定義」の章に「一般の罰」という項目が加わり、規則の解説文にも「一般の罰」という表現が頻発する。わかりにくい表現だが、要は「2打罰」(マッチプレーではそのホールの負け)ということ。
PHOTO/Akira Kato
週刊2019年4月9日号より