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【本当にあったルールの話】Vol.23 「球のすぐ後ろに深くくい込んだ別の球が! こんなときどうする?」

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Masaya Yasugahira

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

2024年ヤマハレディースオープンの2ndラウンド。8番ホールで、プレーヤーAのティーショットは、フェアウェイに飛んだのですが3分の捜索時間内に球が見つからず紛失となりました。その後、後続組のプレーヤーBのティーショットは、フェアウェイに止まりましたが、よく見ると球のすぐ後ろにもう1つの球が丸ごと地面にくい込んでいました

Q. 球のすぐ後ろにもう1つの球が深くくい込んでいる。こんなときどうする?


A. 動かせる障害物なので取り除くことができる

地面に深くくい込んでいたのはプレーヤーAの球でした。前日は豪雨でコースコンディション不良のため、ラウンドが中止となっていました。8番ホールは、打ち下ろしでフェアウェイがまだ軟らかい状態だったので、Aの球は丸ごと地面にくい込んでしまい、3分の捜索時間内に見つけられずにストロークと距離の罰のもとティーショットを打ち直しました(規則18.2b)。

一方のプレーヤーBは、球のすぐ後ろにもう1つのくい込んだ球がありましたが、遺棄されている球は動かせる障害物なので、慎重に取り除きました。その際、Bの球は動かずライも変わらなかったので、あるがままにプレーを続けました(規則15.2a(1))

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2025年9月号より