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【読者記者】No.1798 インから下ろせないのは右肩の動きが悪いから? 3つのエクササイズで可動域アップ!

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。前回、堀越良和から「右肩の可動域が狭いことが、右腕が突っ張る原因の一つ」と指摘を受けた太田さん。可動域を広げるためのポイントを本多広一郎トレーナーに教わった。

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/クレアゴルフフィールド

者記者No.1798 太田亜久利さん

●63歳 ●飲食店経営 ●ゴルフ歴/20年 ●ベストスコア/90 ●平均スコア/100 ●168㎝・71㎏ ●ドライバー飛距離/220ヤード

先生/本多広一郎

整体師、カイロプラクティック師の資格を持ち、体の動きに精通。体の使い方の面からスウィングをサポートしてくれる。TPIレベル2インストラクター。スポーツメディア株式会社所属

>>前回のレッスンはこちら

市川さんのお悩み
「右肩の動きが悪く、インから下ろせない」


前回のレッスンで堀越良和プロに、「右肩の可動域が狭いことが右腕が突っ張ってしまう原因のひとつなのではないか」と指摘されました。以前は、右肩痛があり、それが可動域を狭めているんでしょうか


太田 右肩の動きが悪いと、どうしてカット軌道になりやすいんでしょうか。

本多 カット軌道の人は、トップや切り返しで、シャフトが立った状態になります。たとえば、右わきが空くとシャフトが立ちますが、そこから右ひじを下に向ける感じで、シャフトを斜めにしようとすると、どこが動きますか?

太田 あ、なるほど、ひじを動かしているようで、実は肩を回転させているんですね。

本多 その通りです。つまり、肩がある程度自由に動かないと、トップでクラブを適正な角度に保てないので、カット軌道になりやすいというわけです。

太田 現状、肩が動きにくくても、エクササイズで動かせるようになりますか?

本多 もちろんです。肩のエクササイズをいくつか教えますので、無理のない範囲で、できれば毎日やってみてください。必ず、可動域が広がって、スウィングがしやすくなってくるはずです。

肩や手首の可動域が狭いとトップで右わきが空く

肩の柔軟性がある程度ないと、トップや切り返しでクラブをプレーンに下ろしにくくなる。

肩&ひじの可動域をチェック

記者「肩だけでなく、手首も硬いみたいです」
プロ「筋膜をほぐせば、可動域は広げられます」

腕のひじに近い部分を圧迫する

手首の可動域が狭いと、たとえば、トップで右手首を曲げてクラブを保持できないので、シャフトが立ったり、フェースが開いたりする。手首を曲げたときに、いちばん張りを感じる、ひじに近い部分を圧迫すると、筋膜がゆるんで手首を曲げやすくなる

「筋膜リリース」で手首の動きがよくなった!

肩の可動域を高める3つのエクササイズ

両手を合わせて上下に回転

両手のひらを胸の前で合わせ、両側から軽く圧迫。その状態で、指先を上に向けたり、下に向けたりする。両前腕部を水平に保ち、肩が持ち上がらないようにして行う

両ひじをつけて腕を上下動させる

体の前で手のひらを合わせ、ひじまでぴったりつける。その状態で腕全体を上下させる。ひじがくっつかない場合は、無理のない範囲で、両ひじの間隔を狭めて行う

ひじをつけたまま手の上下を入れ替え

手のひらを上に向けた状態で、両ひじをつけて体の前にセットし、できるだけ速い速度で左右の手の上下を入れ替える。ひじはずっとつけたまま行うのが理想。回数は30回程度

手のひらを下向きにし、同じように行う

<上級編>クラブを使って右サイドを押し込む

写真のようにクラブを使うと、肩が確実に回転するため、エクササイズの効果が高まる。ただし、肩に痛みがある場合は絶対に行わないこと


シャフトを体につけたまま振る

極端に短く持ったクラブのシャフトが、体の左側から離れないように振る。肩を動かして、わきを締める動きが体感できる

<取材後記>
スウィングの概念が変わった
思った通りに振れないのは、そのための体の準備が足りていなかったからだと思い知りました。少しエクササイズしただけで、振りやすさが変わる。これから毎日、続けたいです。

月刊ゴルフダイジェスト2023年1月号より