Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.50 「左片手“背面”素振りで左腕の使い方をマスター!」

【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.50 「左片手“背面”素振りで左腕の使い方をマスター!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

左手片手打ち練習。みなさんも練習場で一度は試したことがあるのでは? もちろんボクもある。

メリットは左手リードの感覚がつかめること。腕と体の一体感をつかめること。ダウンスウィングで右肩が下がる癖が修正できることなどなど。松山英樹プロはじめ、多くのプロも行っている練習法だ。

やり方はウェッジで普通に両手でグリップする仕草から左手1本でスウィング。まぁ、松山プロに限らず、左手の片手打ちといったら、100人中99人がこのスタイルだろう。

しかし、残りひとりがこのボクだ。もちろん、みんながよくやる左片手打ちも全然あり。でも、意外と難しいというか、やってみるとうまくいかないんだよね。

左手1本だと不安定なので、ボールにきちっとヒットしない感じが脳裏をよぎる。その結果、当てにいってしまうのだ。さらに、左手1本であっても気になるのが球の行方。だから、どうしてもヘッドアップして左わきが開いてしまうのだ。これでは、せっかくの効果が台無し。

そこで僕が編み出したのが左片手での“背面打ち”だ。

まず、フェースを目標に向け、普通にアドレスする。そこからクルッと体とつま先を右に90度回転し、クラブを左手1本で持つ。で、テークバックして打つ。

球は打てたら打ってもいいけど、たぶん当たらないと思う。だから素振りで全然OK。

コツは、左腕に余計な力を入れず、だら~んと使い、へッドをシュッと走らせること。どう? 普通の左片手打ちより、いい感じで振れると思わん?

この変則スタイルのメリットは、クラブの動かし方がよくわかること。顔が後ろを向いているので、テークバックとダウンスウィングのクラブ軌道、トップでのフェースの向きなどが、ばっちり観察できるのだ。

それとは裏腹に、インパクトからフォローは見えない。だから当てに行くこともない。

さらに、フォローで左わきが自然と締まるというメリットもある。体の構造上、左わきを開けようと思っても開かないのだ。この点もグッド。左わきが締まるとクラブが寝ないので、ヘッドが上から入る美しいスウィングとなる。

こんな変な動きに、美しいもへったくれもない、と思うかもしれない。でも、試しにスウィングの途中で、右手を添え、体とつま先を左に90度回転してみてほしい。すると、ちゃんとしたスウィングの形になるでしょ。しかも、トップもフォローも理想的なポジションに収まってない?

はたから見るとかなり謎な動きだけど、スウィングのイメージづくりには適していると思う。それに気づいてから、ボクの左片手打ち練習といえばこれ。

みなさんも騙されたと思ってやってみて。ただし、慣れないと左わきがつる可能性があるので、ストレッチは念入りにね!

スウィング中の左腕の使い方がよくわかる。最初は球を打たずに素振りを繰り返し行おう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年12月5日号より