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【通勤GD】時松隆光プロを育てた異次元打法「みんなの桜美式」Vol.12 ネクタイを結んで打ってみる ゴルフダイジェストWEB

「桜美式」のゴルファーは、スウィングがゆったりしていてアークも大きく、みんな優雅に見える。スウィングの大きさは飛距離を伸ばすことにも直結するところ、日ごろ「桜美ゴルフハウス」ではどのような指導をされているのか。今週の通勤GDは「みんなの桜美式」Vol.12。

前回のお話し

【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。

ゴルフ向学者
たけひさ先生
篠塚武久・73歳。福岡市で「桜美ゴルフハウス」主宰。福岡大学の大石迪夫教授と作り上げた「OSゴルフ理論」で多くのジュニアが結果を出す。「テンフィンガー研究ははや20年。今後『分担型グリップ』時代がくることを確信」

スウィングの中心はどこ?

篠塚 スウィングを大きくすることは確かに大切。ですが、そのためにテークバックで「左肩を入れなさい」という指導法があります。あれはいけません。

GD テークバックで左肩を入れる動きがいけない?

篠塚 左肩を入れることによって、上体が回転できてクラブが高く上がり、スウィングアークも実際に大きくなるように思える。しかし、いくらアークが大きくなっても、左肩を入れる動作は苦しい。背中の左側や、右側の腰、脚がギリギリと引っ張られるようになって、体の硬い人は痛みを感じるほどでしょう。

篠塚 それはまるで、筋肉をストレッチしながら打たされているようなものだから、とても不自然で難しい動作になる。上げていくクラブもブレてしまうし、なかなか球を芯でとらえられません。

GD 左肩を入れる、確かに苦しい動作だなとは思っていました。でも、飛ばすためには仕方がないのかと。

篠塚 そんなことはない。スウィングアークを大きくすることよりも、苦しい動作で上手くミートできなくなることのほうが、飛距離のみならずスコアにも悪影響です。それに、左肩を入れることをしなくとも、アークを大きくする方法はあるんです。それは、いつもの「桜美式」の指導方法どおり、スウィングを変えるのではなく、イメージを変えます。

GD スウィングアークが大きくなるイメージ?

篠塚 まず、スウィングする際の「中心」はどこにあるかを考えます。旧来の指導では、「軸」という言葉がよく使われてきましたが、「中心」については曖昧でした。

篠塚 でもね、人間は自分の体内には実際に存在しない「軸」のことを考えて動くことはできないもの。ましてや、「軸」を移動させるとか、そんな複雑なこと、スウィングの最中に意識できる人がどれだけいますか?

GD 「軸」という言葉は耳にしてきましたが、実際のところしっかり意識できていたかは……。

時松選手は体の中心をイメージしてスウィングしている

中心はネクタイの結び目に似た胸骨柄

篠塚 「左肩を入れる」にしても、「軸」にしても、とかくこれまでは不自然で難しいことばかりをゴルファーは強いられてきた。われわれはスウィングの「中心」になるべきところを、まずは明確に意識します。それは喉元、具体的には「胸骨柄(きょうこつへい)」という胸骨の一部です(下図)。

篠塚 ジュニアに説明するときは、言葉ではなく、人間の骨の図を見せます。するとね、みんな面白いことに気付きます。人間の胸骨だけを色で塗ってみると、ネクタイのカタチをしていると!

「回転する“軸” を意識するのは難しい。『胸骨柄(きょうこつへい)』を中心に回るイメージだと楽。『胸骨柄』に『鎖骨』がつき、その『鎖骨』は背中側まで回り込んで『肩甲骨』と結合している。この構造を理解しましょう」

GD うわっ、ホントだ。確かにネクタイのように見えますね。

ジュニアには、「ネクタイの結び目を中心に振ってごらん」

篠塚 ジュニアはとても順応性が高い。この図を見せて、「ネクタイの結び目を中心に体を動かして振ってごらん」というだけで、スウィングが安定してアークが大きくなり、ヘッドスピードも増してきます。

篠塚 つまり、「肩を入れる」とか「軸」を意識するとかいわなくても、スウィングは回転運動ですから、「中心」さえ定まってしまえば、ビュンビュンと自然で簡単にクラブを振って、球をつかまえることができるわけです。

GD スウィングの「中心」はネクタイの結び目。面白いです。

篠塚 「ネクタイの結び目がスウィングの中心」と、胸骨柄を意識させるだけで、肩を入れていたテークバック時にはブレてあちこちに上がっていたクラブが、毎回同じトップに収まり出します。

篠塚 ネクタイは「締めるもの」という概念があるからその結び目を意識しただけで、自ずと動作もビシッと締まってくるという、人間の脳の素晴らしさでもある。毎回クラブの収めどころが決まってくると、ミート率がグッと上がって結果的に、飛距離も伸びてスコアもよくなる。

GD ネクタイの結び目が「中心」であると意識してみると、楽に肩が回るから不思議です。

結び目を中心に上体を回すと、勝手に背中まで動く

篠塚 それは、「胸骨柄」に「鎖骨」がついていて、その「鎖骨」は背中側まで回りこんで「肩甲骨」と結合しているから(図)。つまりネクタイの結び目を「中心」に上体を回すだけで、勝手に背中側まで動いてしまうという、人体の構造も利用できる。

篠塚 問題の「軸」は自然にできるのもわかるでしょ。それだけじゃない。パッティングでも、実際にネクタイを締めて行うと、「肩の入れ替え」などという不自然で難しいことをしなくとも、体の「中心」が意識でき、いつもフェースの一点でしっかり球をとらえられるようになります。名付けて「ネクタイ打法」。ショットでもパットでも、ぜひ試してみてください。

ネクタイ打法ドリル

「結び目を中心に回るイメージで、スウィングアークが大きくなり、結果的に軸もブレない。これで、ミート率も飛距離もアップします」

ネクタイの結び目を中心にして上体を回す。背中が動き、再現性が高まる

ネクタイの結び目をずらさずにストローク

週刊GDより

篠塚先生の桜美式打法が直接学べるチャンス!
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