【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.32「練習場で“全番手”打つのはもったいない! 効率の良い練習法とは?」
家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!
ILLUST/Masaaki Takauji
「ティショットで、本当は狭いから刻みたいけど、もったいないからドライバーを打とう」という人がよくいる。
せっかくコースに来たのだからダメでも思い切って振りたい、という気持ちもわかる。しかし、無理してOB打ったら、余計にボールがもったいないのでは!?
「練習場で本当はアプローチの練習をしたほうがいいのはわかっているけど、もったいないからドライバー打とう」という人もよくいる。
確かに30ヤードより250ヤード打つほうが、体をたくさん動かすし、すっきり感も得られる。そういう意味では、もったいなくないかもしれないが……、無駄な練習をするほうが、よっぽど、もったいないのではないだろうか。
また、「練習場では(パターを除く)13本すべてのクラブを10球ずつ打ちます」という人もいる。
う〜ん、これもビミョー。その人が、コースでいつも13本使うなら文句ないけど、きっと使わないクラブが1〜2本はあるはず。それを一生懸命練習するのは、時間もお金も、もったいないとボクは思う。
今や世界の共通言語となっている「MOTTAINAI」。やはり、その発祥である日本では、なるべくもったいないを解消しなければいけない。そんな使命感から、オススメしたいのがエコ練習だ。
まず、ラウンド時に、使用したクラブをすべて書き出してみよう(もったいないので、紙はもちろん、再生紙で)。その結果、一番多く使っているクラブを練習すればOK! 反対に一度も使わなかったクラブは練習しなくてよし、というのがエコ練習だ。
ラウンド中の使用クラブを必ずメモしておく。すると、自分の練習すべきクラブが見えてくるぞ
例えば、ドライバーを14回、PWを21回使った。というなら、PWはドライバーの1.5倍練習しなければならない。
余裕があれば、使用クラブと同時にミスした回数もメモしておくとよい。もし、ドライバーのミスが2回でUTのミスが6回なら、UTはドライバーの3倍練習すべし。ということになる。
ちなみにボクの場合、コースでよく使うのがドライバー、5番ウッド、UT、8I、9I、SW。逆にほとんど使わないのが6Iと7I。使ってもパー3のティーショットぐらい。その場合はティーアップするので、そこそこ当たる。なので、あまり練習せんでもOKというわけ。
それよりも、前者の6本を重点的に練習するほうが、何倍も効率的である。
結果、8Iと9Iに関しては、すっかりボクの武器となった。アドレスして顔を見た瞬間、「当たる」安心感がある。
「得意クラブだからよくコースで使う」ではなく、「コースでよく使う>練習する>得意クラブができる」という流れをつくるのが正解。これだけは、何があっても絶対当たるという得意クラブがあれば、多少調子が悪くても、そこそこスコアがまとまるはず。
さぁ、今日からエコ練習で、あらゆるもったいないを解消しちゃいましょう!
全員がチャンピオン! 二宮家
週刊ゴルフダイジェスト2017年6月27日号より