全米覇者の“クロスハンドアプローチ”はザックリに悩むゴルファーの福音になる!?
ザ・カントリークラブで開催された今年の全米オープンは、マシュー・フィッツパトリックの優勝で幕を閉じたが、話題になったのがフィッツパトリックのアプローチ。パッティングではよく見られるがアプローチではほとんど見ない、クロスハンドグリップで打つからだ。フィッツパトリックのこの打ち方、どんなメリットがあるのだろうか? 松原ゴルフアカデミーのヘッドプロ、武田登行プロに聞いてみた。
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手打ちがなくなり入射角と打点が安定
「いちばんのメリットはインパクトでハンドレイトにならないこと。パッティングでのクロスハンドと同様ですが、手先が使いづらいのがいいですね。手打ちにならず、肩の回転を使った打ち方になる。入射角が緩やかになり安定します。フィッツパトリックのプレーを見て、実際に私も試してみましたが、打点が安定するので、出球の高さがバラつきません。これはいいですよ」
では、アマチュアがマネするのはどうなのだろう?
「おすすめできます。バックスウィングを手先で持ち上げてしまう人や、インパクトで緩んでしまう人にはとくにおすすめですね。アプローチが苦手でダフリやトップのミスで悩んでいるのなら、試さない手はありません。もちろん、ドリルとして取り入れるのもアリだと思います」
武田プロの太鼓判を押したフィッツパトリックのクロスハンドアプローチ、ぜひお試しあれ!
クロスハンドで握り、肩の回転でテークバック。ダウンスウィングは緩やかな入射角で左手首が折れない。フォローではヘッドは飛球線方向へ
週刊ゴルフダイジェスト2022年7月19日号より