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「私はこれで激変した!」プロのなるほど“気づき”集

プロ・アマ問わず、ゴルファーはふとしたときに“気づき”を得て、それがきっかけでゴルフが激変することもある。今回は、週刊ゴルフダイジェストで掲載されている「プロの開眼物語」から、5人のプロの“気づき”エピソードをピックアップしてご紹介!

PHOTO/Blue Sky Photos、Hiroaki Arihara、KJR THANKS/ミズノオープン

渋野日向子の気づき
「ゴルフスウィングに必要な筋肉がわかった」

ラウンド前の練習場で、必ず股関節周りのストレッチや、写真のようなゴムチューブを使って下半身の筋肉に刺激を与えるトレーニングを行った後にショット練習を行う

単に飛距離を伸ばすために筋トレを行うのではなく、渋野の場合は「実際にゴルフスウィングで必要な筋肉はどこか」ということを意識して筋トレを行うことが大事だと気づく。それにより、以前よりトップが小さくコンパクトなスウィングになったが、現在のほうが飛距離も出て方向性も良くなったという。

【2019年のスウィング】
トップでシャフトが地面と平行

【2022年のスウィング】
トップがかなりコンパクトに

桂川有人の気づき
「クラブと腕と体の同調が大事」

今季ツアー初優勝を挙げ、全英オープンにも出場する23歳の桂川有人。167センチと小柄ながら300ヤード近く飛ばすスウィングを生み出したのが、この「タオル挟みドリル」。「高校のとき過ごしたフィリピンで出会った人から、スウィングを教わったんですが、いまのボクのベースは、その人からの教えがすべてです。すごくシンプルなことですが、両わきにタオルを挟んで打つ練習をすることで、クラブと腕と体を同調させて振ることを覚えました。当たり前のことかもしれませんが、いまでも不調になると、このタオルドリルに立ち返ります」

Drill
「両わきにタオルを挟み3クオーターショット

ジュニア時代は柔軟性がありすぎたので、このタオルドリルは体と腕の一体感を出すのにとても役立ったという桂川。いまは、逆にガチガチに固めず振っているというが、ちょっと不調を感じたときにはこのタオルドリルを行っている

わきが空いたり、腕が体から外れるとタオルが落ちる

今平周吾の気づき
「左手の甲がフェース面」

ショットメーカーの今平がゴルフを始めて間もない頃に、開眼したというポイントが“左手甲を意識することでフェース面を管理しやすくなる”ということ。特にアイアンショットでは、左手甲を意識して振っているという。元々左利きということも影響しているかもしれないが、左手甲がインパクトでどこを向いているか意識して振ることができれば、自分が意図したところへ打ち出すことができるという。

久常涼の気づき
「ダウンで右ひじを体の正面に入れる」

ショットの調子が悪いときは、右わきが空き、右ひじが体の近くを通っていないと気づいた久常。右ひじが体の中に収まる感じを出しながらインパクトできると、飛距離だけでなく方向性もよくなったという。

右ひじが体の正面に入るとインパクトのつまり感がなくなる

青木瀬令奈の気づき
「ボールから離れハンドダウンに」

以前は吊るように構えていた青木だが、試合中に思い立って構えを変えたという。「3日目の15番まで短いパットが入らなくて……。ショットの調子はよかったので、16番から思い切って変えることにしました」

ブリヂストンレディス最終日、7バーディと大爆発して優勝争いを繰り広げた青木瀬令奈。その陰にはパットのある気づきがあった。「自分が思っているよりも右に打ち出してしまっていたので、ボールから少し離れて(ボール1個分)ハンドダウン気味にしたんです。ストローク中の“詰まり感”がなくなって、スムーズにストロークできるようになりました」

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より