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【ゴルフジム】「フェアウェイウッドが苦手! トップで右わきが空かないように意識しているんですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「フェアウェイウッドが当たらない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

教える人/上野雄太

うえのゆうた。84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

<今週のお悩み>
「フェアウェイウッドが
 うまく当たりません」

●斉藤昌子さん(59歳/身長162cm/ゴルフ歴4年/ベストスコア90/平均スコア98)
ダウンスウィングで右肩が下がっているのと、インパクトで腰が前に出て、上体が起き上がっているのが気になるところ(3〜4コマ目)。どちらもボールとの距離を不安定にさせる要素なので、安定的にフェースの真ん中でボールをとらえられない

斉藤 フェアウェイウッドが苦手です。

上野 トップで手が「上がり切っていない」のが気になりますね。テークバックの後半まで、体の回転に手がついていっているだけで、上方向に動いていないんです。それだと、全体的に軌道がフラットになりすぎて、ヘッドが「下から」入りやすくなります。

斉藤 もっと手を高く上げるんですか? 右わきが空くとよくないって、よく聞くんですが……。

上野 フラットに上げすぎて、右わきが詰まっている(体に密着している)のを、右わきが「締まっている」と勘違いしている人が多いんですが、右わきに空間ができても右ひじが背中側に外れていなければ、それで「締まった」状態なんです。目安として、トップで右ひじが右肩と同じくらいの高さになるまでは上げても大丈夫です。

ボールを払って打とうしてヘッドが下から入りすぎています

斉藤 すごく上からクラブを振り下ろす感覚です。

上野 慣れるまでは少しグリップを短く持って、アイアン感覚でヘッドを上から入れるようにするといいですね。それと、ヘッドが下から入る人の特徴として、アドレスでボールに近づきすぎるというのがありますから、1球ごとにボールとの距離を確認するのを習慣にするといいでしょう。アドレスしたときに、かかと側に重心がかかっているとボールに近づきすぎということなので、両足の土踏まずあたりに重心がくるように、前後の距離を調節して構えるようにしてください。

これで解決!
「払い打ちを意識しすぎず
 高い位置からクラブを振ろう」

Point 1
テークバックの中間地点で手を上げる

左足かかとと右足つま先を結んだラインを目安に、テークバックでクラブがそのラインと重なるところまで回転したら、そこから手を上げていく。このポイントを過ぎてからだと、手が上がり切らない

Point 2
ダウンスウィングでは右肩を下げない

トップで手の位置を高くすると、「手を下ろす」ことができるので、右肩が下がりづらくなる(写真)。右肩を下げてしまうのは、トップで手の位置が低く、手を下げる余地がないから

Drill 1
右手を高く保ちヘッドを上から入れる

トップで手の位置を高く保つことで、軌道がフラットになりすぎず、ボールに対して適正な入射角でアタックできる。手を高くしようとして、上体が起き上がらないように注意する

Drill 2
離れたところからボールに近づいて構える

最初からボールに対してアドレスすると、距離感や重心の間違いに気付きにくい。ボールから離れたところで、まず自然に構えてから、少しずつ近づいていくと正しいアドレスになる

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より