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【読者記者】No.1775「ドライバーは安定してきたのですが、アイアンで引っかけが多くグリーンに乗りません」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンの引っかけが多い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ

読者記者No.1775 髙木雄一郎さん

●52歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/6年 ●ベストスコア/90 ●平均スコア/102 ●172㎝ ●ドライバー飛距離/220ヤード

先生/橋爪力

71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う

高木さんのお悩み
「アイアンで引っかけがよく出る」


最近、ティーショットが安定してきたので次はもう少し、パーオン率を上げたいと思っています。ですが、コースに出ると引っかけが多くなって、なかなかグリーンに乗りません


テークバックでは体がよく回っているが、ダウンスウィング以降は手の動きのほうが主体になっている。とくに、インパクト後にややフェースをねじる動きが見られる(4コマ目)

髙木 アイアンで引っかけが多くて……。しかも、ときどき右にも出ちゃうんです。

橋爪 まずはボールとの距離をチェックしましょう。髙木さんは、少しボールから離れて立ちすぎなので、トウが上がってフェースが左を向いています。適切な距離で立てば、フェースがスクエアになって引っかけのリスクは減ります。

髙木 なるほど。

橋爪 それと、インパクトゾーンでフェースをねじりすぎているのが気になります。グリーンを狙い打ちするなら、もう少し、フェーススクエアの時間が長いほうがいいんです。たとえば、私の足をズズズッとフェースで真っすぐ押してみてください。フェースをねじらずに、ヘッドを真っすぐ出していく感覚がわかると思います。

髙木 結構、長い距離を押せますね。今までは、ここまで押さずに、すぐフェースを返していました。

橋爪 そうやって長く押す感覚だと、ラインを出してグリーンを狙っていけるようになりますよ。


<問題点>
インパクト後のフェース向きが不安定

ボールをつかまえたくて、必要以上にフェースを「ねじって」しまう。そのため、インパクトゾーンのフェースの向きが安定しない

記者「つかまらないのがとにかくイヤなんです」
プロ「手でフェースをねじると方向性は安定しません」

アイアンでターゲットを「狙い打ち」する場合は、インパクトでフェースをスクエアにするのは当然として、インパクト後もなるべくスクエアを保ったまま振り抜くイメージがほしい。フェースを閉じながらボールをつかまえようとすると、引っかけたり、左に曲がったりしやすい

Point 1
適切な距離で構えるとスクエアに当てやすい

ボールから離れて立つほど、トウが上がってフェースが左を向くので引っかけやすい。適度な距離で構えると、フェースはスクエアになる

Point 2
下半身はずっと動かし続ける

切り返しからずっと下半身が動き続けることで、インパクト後にボールを押すことが可能になる。下半身が止まってしまうと、ヘッドは急激にインに動く

Drill 1
フェーススクエアのまま重いものを押す

インパクト後に、手を使ってフェースを閉じる動きは必要ない。フェースをスクエアに保ったまま、真っすぐボールを押していき、最終的に体の回転でヘッドがインサイドに振られるのが正解。重いものを真っすぐ押すとこの感覚がわかる

Drill 2
マットの縁をフェースで押す

練習場のマットの縁にリーディングエッジを引っかけ、全身を使って押す。スクエアなフェースでボールを押す感覚がつかめる

Drill 3
左足を振り上げて打つ

ヘッドを長く「押す」には、下半身の動きが大切。テークバックで左足を上げ、それを踏み出して打つと、下半身リードの感覚がわかる

<取材後記>
出球の方向が安定してきた
今までは、打ち出してすぐに左に巻き込むことが多かったんですが、ボールを真っすぐ押すイメージにしたら、出球が高確率でターゲット方向に出るようになりました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年6月号より