【通勤GD】メジャーチャンプコーチ青木翔の「笑顔のレシピ」Vol.6 まずは「楽しさ」を教える。「技術論」はずっと後 ゴルフダイジェストWEB
メジャーチャンプ渋野日向子を育てた青木翔に“コーチング”のこだわりを語ってもらう本連載。ゴルフだけでなく、仕事や育児に頑張っている人に読んでもらいたい。今週の通勤GDは「笑顔のレシピVol.6」。
【通勤GD】
通勤GDとは‟通勤ゴルフダイジェスト”の略。世のサラリーマンゴルファーをシングルに導くために、月曜日から金曜日(土曜日)までの夕方に配信する上達企画。帰りの電車内で、もしくは翌朝の通勤中、スコアアップのヒントを見つけてください。
【青木翔】
あおきしょう。1983年3月28日生まれ、福岡県出身。大学を卒業後、プロを目指すも27歳のときに指導者の道を志す。2012年に自身のアカデミー「ASGA」を設立。渋野日向子をはじめ、数々のツアープロや全国トップレベルのアマチュアゴルファーの育成に努めている
前回のお話
何事も楽しければ
続けられる
この連載のテーマである「自立」と「自律」。選手が自分で考え実行できるようになれば成長は加速し、困難な状況も切り開ける能力が身につきます。
選手の成長は、坂を転がる大きなボールに似ています。一度転がり始めてしまえば、そのスピードはどんどん加速する。時には上り坂になったり、障害物に当たって勢いは弱まりますが、基本的にはスピードは速くなります。
でも、転がり始めるまでは大変。その初期段階で重くて大きいボールを、下り坂まで運ぶのがコーチの役割です。だから僕がまずやるのは、ゴルフの楽しさを教えること。最初は自由に打たせて、「飛んだね!」と一緒に喜ぶ。
そして繰り返していれば、子どもは楽しくなってどんどん打ち始めます。そのうち、もっと飛ばすにはどうすればいいかを聞いてくる。そうしたらその方法を一緒に考えます。
それも楽しくなれば、「もっといいスコアで回りたい」と言うようになる。その時に初めて「上手くなるには単調で辛いこともあるけど、続けられるか」と聞くんです。
最初から技術を教えても、簡単には身につきません。まずゴルフが楽しいことを知ってもらう。何事も楽しければ、続けるのは難しくはありません。楽しいから覚える。この順番が大切なのです。
【考えるヒント】
ゴルフって“楽しい”
これが前向きな気持ちを生む
2019年は、コーチとして想像もしなかったような1年でしたが、選手側のしぶこも当然同じ気持ちだったと思います。
プロだから練習するのは当たり前ですが、休みたいという後ろ向きな気持ちではなく、彼女は神戸で練習している樫山ゴルフランドやパインレークゴルフクラブにも、「行きたいな~」なんてよく口にします。
彼女の素晴しいのは、“楽しい”という気持ちをいつも持っているところ。僕自身もですがアカデミーにいる子たちにも、しぶこのように、ゴルフって“楽しい”んだよ! ということをもっと伝えていきたいです。
TEXT/SHOTANOW
PHOTO/ARAKISHIN
週刊GDより
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