【読者記者】No.1673「ボールが右にも左にも……スコアが全然まとまりません」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「球筋が安定しない」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/蕨ゴルフ練習場
読者記者No.1763 池田友彦さん
●58歳 ●教員 ●ゴルフ歴/5年 ●ベストスコア/81 ●平均スコア/92 ●170㎝・71㎏ ●ドライバー飛距離/230ヤード
先生/白石尚子
福岡県出身。高校卒業後、静岡県のゴルフ場で研修生となり、04年プロ入会。スウィングの問題点を的確に指摘し、やさしい表現で指導する。現在、埼玉県近郊でレッスン中
池田さんのお悩み
「球筋が不安定でスコアがまとまらない」
ドライバー、アイアンともに左右どちらにも曲がってしまいます。また、ドライバーがいいのにアイアンがダメとか、アイアンはまずまずでもドライバーが曲がるという感じで、安定しません
足を使おうという意識が見られ、その点は好印象。ただし、やや動きすぎている感が強く、また上半身と下半身の連携がうまくとれていない部分もある
池田 打球が右に左にと、まったく安定しないんです。
白石 インパクトの形を見ると、腰がものすごく回っていて、腕やクラブがそれに追いついていない感じですね。振り遅れたままだと、フェースが開いて右に飛びますし、無理してクラブを間に合わせると左に飛んじゃいます。
池田 腰は回せるだけ回そうとしています。
白石 ちょっとその意識が強すぎますね。腰を回しすぎても、インパクトで力が入らないんです。ボールじゃなくて、「ボールかご」を打つのを想像したら、そんなに腰を回しますか?
池田 重いかごを打つとなると、胸を正面に向けないと力が入らないので、腰もいつもよりは控えめに回す感じになります。そうか、この形じゃないと、スクエアに当てられないんですね。
白石 そういうことです。ダウンスウィングで、右肩が前に出ないように気を付けると、さらにスクエア感が出ますよ。
<問題点>
右ひざがゆるんで腰が空回りする
フォローまで、右足でも地面に対して圧力をかけ続けることが大事。圧力が抜けて右ひざがゆるむと、体が回りすぎて力が入らない
記者「体全体を回して振り抜いています」
プロ「腰を回す意識が少しだけ強すぎます」
Point 1
右ひざを左ひざに寄せていく
ダウンスウィングで右ひざが前に出ると、左腰がスウィングをリードできなくなる。右ひざは左に寄せながら、右足全体を粘らせる
Point 2
右足かかとを粘らせる
Point 3
体の回転でヘッドを返す
インパクトしたら、腰だけでなく体全部を回していい。体がしっかり回転すれば、手をこねなくてもフェースがちゃんと閉じてくれる
Drill 1
グリップエンドを腹につけて打つ
ドライバーなど、長めのクラブを短く持ち、グリップエンドが腹についた状態でボールを打つ。体の回転と腕の振りを連動させるコツがわかる
Drill 2
フルスウィングの振り幅でゆっくり振る
<取材後記>
体と腕がバラバラでした
体を使って打つほうがいいと聞いたので、頑張って体を回していましたが、腕とのバランスが大事なんですね。インパクトの形をイメージしたら、すごくバランスよく振れました。
月刊ゴルフダイジェスト2022月4月号より