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【50歳からのシングル養成塾】Vol.220「アプローチ上手はヘッドの運動量が少ない」

片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/オーシャンリンクス宮古島

前回のお話はこちら

カツンと高い音の
インパクトを目指すこと

アプローチはフィニッシュを見れば、上手いか下手かすぐにわかってしまいます。上手い人ほど胸と腰が目標を向いていて、その胸の前に腕とクラブが収まっています。

一方、下手な人の多くは体が全然回っておらず、ヘッドが手元を大きく追い越してしまっています。要するに体が止まって手だけで打っているため、インパクトが安定しないわけです。


アプローチが上手くなりたいなら、ヘッドの運動量は最小限にして、体をしっかり回しながら打つことを覚えてください。小さい振り幅でいかに飛ばせるかという練習をしていると、段々と体でエネルギーを出せるようになるはずです。

注意ポイントは、なるべく小さくキュッと締まったアドレスをして、低くて強い球を打つこと。インパクトがハンドファーストになってカツンと高い音で打てるようになれば、体を使えてきている証拠です。

アプローチが上手い人
最小限の振り幅で打つ

距離に対して最小限の振り幅で打てる人は、体でエネルギーを出せているので上手い

アプローチが苦手な人
距離に対して振り幅が大きい

距離に対しての振り幅が大きすぎる人は体を使えておらず、手打ちのためミスが出る

【POINT】
アドレスを小さく締める

下手な人の構えはたいていスタンスが広く、重心が高い。小さくギュッと締まったアドレスになれば、わきが締まって手打ちになりにくく、振り幅が自然と小さくなる

江連忠

1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より